×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
入所する前から思っていたことですが、「不動産」という言葉のイメージが、わが国では決して良くない、はっきり云えば悪いイメージを連想させるものでした。不動産研究所の先輩や同僚からも不動産研究所などといっても世間一般の人にはなかなか理解してもらえないといったボヤキもよく聞かれました。その頃は、「日本不動産銀行」という銀行がありました。その後、なぜか「日本債券信用銀行」と名を変え、今は合併して「あおぞら銀行」となっていますが、イメージも内容も良くなかったからでしょうか。「不動産」という言葉のイメージが良くないのは、決して言葉に責任があるのではなく、不動産に関わってきた関係者全体の行動、実績を反映したものであり、その責任は私も含めて関係者総てにあると思います。
そこで「不動産」という言葉が、いつ頃から日本で使われ始めたのか、その語源はどこにあるのかを調べてみました。わが国で「不動産」という言葉が使われたのは、明治29年制定の民法第86条第1項「土地及ヒ其定著物ハ之ヲ不動産トス」という規定が初めてのようです。しかも「動産」という表現・言葉と「対」として使われました。それまでは「地所」「土地」などという言葉で表現していたようです。ちなみに英語では(real estate)ですが、ドイツ語では(Immobilien)、フランス語では(Immobiliers)、いずれも「動かないもの」、「不動のもの」といった意味のようです。フランス語の直訳として「不動産」という言葉が「作られた」ようです。わが国の民法典がフランス法やドイツ法(大陸法)の強い影響を受けて制定されたことも、よーく解りました。独りよがりの解説になったことをお許し下さい。
PR
最近の記事
(11/01)
(04/26)
(12/28)
(10/03)
(09/29)
(08/31)
(07/12)
(07/10)
(06/13)
(04/28)
カテゴリ
アーカイブ
ブログ内検索
アクセス解析