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 度胸・勇気は、今の世の中で最も求められているものではないでしょうか。

 

 清水の次郎長を引き合いに出すまでもなく、八九三の世界では、今でも度胸の良さが絶対必要条件だそうです。

 

 ヤクザ稼業といわれる業界の一つに政治の世界がありますが、度胸の据わった政治家は、ちょっと見当たりません。

 

 数を恃んで、無理押しをするレベルの与党幹部はゴロゴロ目につきますが、私の目が歪んでいるのか、曇っているせいか、主義・主張に殉ずる覚悟の見える現役政治家は寡聞にして知りません。

 

 小泉純一郎元総理は、その点でとびぬけている政治家だといえそうです。任侠政治家「小泉又二郎」氏の三代目だけあって、度胸は据わっているようです。

 

 7年前に現役を引退し、二男の小泉進次郎氏が同一選挙区で3選となり、自民党のホープとみられているようですが、元総理自身は、一度も息子の応援演説に立ったことがないとのことです。

 

 自分の力で、政治の世界で「のし上がれ」との「親心の発露」なのでしょう。

 

 その小泉元総理が「トモダチ作戦被害者支援基金」( http://www.jsbank.co.jp/38/tomodachi_kikin.html )として1億円集めるため全国を精力的に行脚しています。

 

 私も10月末に東京八王子で開かれた日本土地環境学会のセミナーで、「原発事故被災地の現状と未来」 ( http://www3.plala.or.jp/kantei/totikankyo.pdf ) と題した発表を行いましたが、その謝礼金5万円を全額支援基金に寄付させてもらいました。

 

 小泉元総理は、細川元総理大臣と共に、原発ゼロを目ざす国民運動にも力を注いでいます。

 

 共同通信社のインタビューで、『次期衆院選で野党が統一候補を擁立して「原発ゼロ」を争点化すれば、自民党が敗北するとの見通しを表明。原発再稼働に慎重な候補が当選した新潟、鹿児島の県知事選に触れ「目に見えない、うねりが出てきた。衆院選に影響がある」』と述べています。

 

 従来の「しがらみ」や「ゆきがかり」をきれいさっぱりと捨て去り、原発ゼロに余生を捧げるという「心意気」に胸をうたれた人々も少なくないようです。私もその1人です。

 

 高い志こそが、元気や勇気、度胸の源ではないかと、つくづく思う今日、このごろです。

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 アベノミクスの加速・一億総活躍・地方創生・地球儀外交・未来のため投資、・・・・・

「何でもあり」の風潮が強まっていると感じます。

 

 政策手段の総動員といえば、聞こえは良いのですが、要するに、打つ手なし・・・、

決め手なし・・・、の裏がえしの表現にしか聞こえません。

 

 決め手になるか否かはさておくとして、打つ手はあるはずです。いずれも痛みを伴う「治療」・決断ですが、自民党でも民進党でも無理でしょう。

 

 競争力を失った企業や産業の切り離し(構造改革・規制緩和)・次世代へのツケ回しの中止(年金給付と医療費の削減による財政健全化)・公務員の人員半減、給与半減(行政改革))、いずれも超難題であり、「日本政治」では決められそうもありません。

 

 安易な「政策・妥協案」として、先送り、先延ばしで「その場しのぎ」をしているのが現実の世界です。

 

 では、この先どうなるのでしょうか?結論を先にいえば、「最後の審判」はマーケットが決めるということです。

 

 今のマーケットは「株式市場」・「債券市場」や「為替市場」にしろ、官制相場・管制マーケットです。つまり、中国や北朝鮮と同じとまではいいませんが、国や日銀がマーケットや金利を支配できると信じている人々が指導部にいるとしか思えません。指導部にいる人々も、どこまでマーケットを支配できるかについて、確信があるはずもないし、とりあえず、難題は先送りしておこう程度の判断でしょう。

 

 政治が決められない、その責任の半分は国民の側にもあるわけですが、そんな状態が当面は続きそうです。

 

 どのタイミングでマーケットの審判が下るかは、予測できませんが、市場の審判は極めて厳しいものになりそうです。

 

 しかも、市場の審判は異議申し立てや言いわけを許さない「暴力的」な審判となることは、歴史が教えているとおりです。

 原発事故後5年半、多くの被災者・被害者の方から相談を受けてきました。

 

 主として、東京電力が提示した建物や宅地、農地・山林・立木の損害賠償額が実態より著しく低いので、専門家の目で見なおして欲しいとの相談です。

 

 悪名高き、日本原子力ムラの盟主である東京電力を相手に異議を申し立て、被災者の立場に徹して損害賠償額の評価・算定を行うわけですから、不動産鑑定士のなかでは、腰が引けて、依頼を受けないケースが多いようです。

 

 福島県内の不動産鑑定事務所を数カ所訪ねて相談したが、結局断られた人が、人づてに聞いて、当事務所を訪ねてくる被災者が少なくありません。

 

 大部分は、「事実を並べて道理を説く」立場に徹した鑑定評価額で、東電との直接交渉やADRの仲裁で解決しましたが、収益性の高い果樹畑や丹精込めて育てたスギやヒノキの賠償額をめぐっては、東京電力側は受け入れを渋っています。

 

 この5年余の原発事故賠償に関連した仕事の中で、小高・浪江・大熊等の被災地に住んでいた果樹園経営者や林業家とお付き合いをしてきました。

 

 いずれも70代の後半で、農家の長男という立場から、地元の農業高校を卒業し、家業を継いだ方々です。

 

 会って話をしたり、電話や手紙でヤリトリをしたりという関係が5年も続くと、今では、友人以上の親しい関係となっている人も少なくありません。

 

 できることなら、大学に進み、世の中をもっと広く知り、深く学びたかった・・・。そんな思いを胸の奥に秘め、農業や林業に精を出しながら、「青年団」活動等に励んだ「昔話」もよくします。

 

 大学に進学したからといって、世の中が広く見えるわけでもないし、深く分かるわけでもないし・・・と、私なりの解説をしたりして楽しんでいます。

 

 肝心なことは、学校レベルで学ぶことではなく、世の中に出てから、現実に目をそらすことなく、苦しくとも逃げずに現実に立ち向かう姿勢と勇気ではないでしょうか。

 

 原発事故をキッカケに知り合い、同じ目標に向かって行動を共にする多くの「同志」「戦友」を得ることができました。

 

 「同志・戦友」に共通しているのは、永年の風雪に耐え鍛えられ、立派な風貌を備えた人格者だということです。

 

 「風雪は男を磨く」というと「人生劇場」レベルのように聞こえますが、原発事故という厳しい現実、風雪よりもずっと厳しい試練が「同志・戦友」たちを磨いてくれたに違いありません。

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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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