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 年をとったせいか、食べることへのこだわりが年々強くなっているように感じます。食べる量は少なくなっていますが、味へのこだわりは衰えていません。

 

 年を重ね、世の中の珍味・げてものも一通り味わってきたせいでしょうか。それとも、これから口にできる食事の残された回数が限られてきたせいでしょうか。

 

 朝の食事をしながら、昼食はどこで何を食べるかなーなどと口に出しては、家人に馬鹿にされています。

 

 特別のことがないかぎり、夕食は自宅でとるように心がけています。夜の集まりに出席すると、帰宅してから「もう一杯」となりがちなので、医者のすすめもあり、夜の外食は極力控えているわけです。

 

 仕事がら、県内各地をとび回っているわけですが、その日の最大の関心事は、昼食をどこで何を食べるか・・・です。われながら、なさけない話です。

 

 しかし、年を重ねると、楽しみは美味しい料理を味わうことぐらいしか残されていないので、まあ…許されることなんでしょう。

 

 美味しい料理の定義・条件を食べる側、作る側に分けて考えてみました。

 

 食べる立場からみたおいしい料理は、

○味

○香り

○食感

○盛りつけ

・・・いずれも合格点に達していることです。

 

 作る側にすれば、

○食材選び

○調理のウデ

・・・といったところでしょうか。

 

 いずれも、その通りですが、つけ加えるとすれば、後味の良さではないでしょうか。

 

 味、香り、食感、盛りつけ、いずれもマアマアあるいは合格点だと思いながら、店を出た後で、何となく後味が悪い、人工的な、化学調味料の味が残る・・・といった経験は何度もしてきました。

 

 そんな店には二度と足が向きません。経験上、大衆食堂や中華料理の店に多い気がします。

 

 世界的にみても、1人当たりの化学調味料の消費量は日本と中国が断トツです。

 

 後味の良し悪しは、何も、料理だけに限りません。

 

 人との出会いや付き合いも、後味の良さが大切だとつくづく思います。

 

 出会い、付き合い、仕事ぶりも、後味良い人には多くのファンができるのではないでしょうか。

 

 残りの人生、後味の良い人だったと云われるような振る舞いを心がけていきたいものです。

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 3月の中旬から2週間ほどかけて、四国・九州を旅行してきました。

 

 大学時代の友人と四国巡礼(お遍路さん)のマネゴトを兼ねて、太陽光発電・風力発電などの再生可能エネルギー発電施設の先進地を視察するのが目的でした。

 

 しかし、実際には「しまなみ海道」をサイクリングしたり、九州各地の「旨いもの」や「旨い酒」を巡る旅となってしまいました。

 

それはそれで、得るものがあったのですが、最大の収穫は、熊本の「都寿し」(http://r.gnavi.co.jp/9vk3xjfw0000/)のオヤジさんから学んだことです。

 

 「馬刺し」1人前2,000円という飲食店案内パンフレットを見て、この店ならば本物・旨いものを喰わせてもらえるのではないかと推測し、訪ねてみると大当たりでした。

 

 1頭の馬から1㎏弱しかとれない最上級の馬刺しを味わうことができましたし、有明海でとれた鮮度抜群のサバの刺身も生まれて初めての旨さでした。

 

 「しめさば」は福島でも味わえますが、よほど鮮度がよくないと刺身としては提供できないということもよーく分かりました。

 

 入店した時間が早かったせいか、他の客もいなかったので店のご主人と2時間近くも話し込んでしまいました。

 

 熊本では細川家の代々の大名より、初代大名であった加藤清正の方が数段上の名君と評価されており、今でも清正ファンが多いということも初めて分かりました。

 

 細川家18代当主で参院2期、熊本県知事2期をつとめた細川護煕元首相の評判は地元では芳しくないようです。

 

 原発ゼロを目ざしてがんばっているのでは・・・と水を向けても、小泉元首相に「乗せられて」いるだけ・・・と一向に評価は上がりません。「肥後もっこす」のお手本を見たような、楽しい時間でした。

 

話は、隣県の鹿児島にも及び、薩摩隼人の代表格の「西郷どん」が「負け戦」を覚悟の上で西南戦争の火蓋を切った心境の地元での理解・解説も拝聴しました。

 

旧肥後藩の家臣の少なからぬ「サムライ」たちも西南戦争では西郷軍に従軍したとのことでした。

 

その話の中で、西郷軍に馳せ参じた旧士族の「サムライ」達の心境は、一言で「死に場所探し」だったとのことです。

 

大義に殉ずることに男の美学を見いだしていた薩摩や肥後のサムライ達が、家禄と誇りを失い、生きる手だても見いだせない心理状態のなかで、「死に場所」を求めて西郷軍に参加したという解説は、説得力があります。

 

そこで、沖縄のオジーやオバ―も「辺野古」の基地拡張に体を張って反対している・・・、西軍の死に場所探しと共通している面があるのでは?・・・と話を振ってみました。

 

熊本にとって沖縄県は隣県なので、当然、関心は高いものと予想していましたが、意に反して、うーん・・・といって黙ってしまいました。

 

私自身は、沖縄への思い入れは人一倍高い方です。沖縄地上戦で多くの家族や友人・知人を失い、今日まで生き残ったオジーやオバー達のなかには心の中で、「辺野古」を死に場所と決めている多くの「老戦士」がいることも知っています。

 

なんで自分だけが生き残ってしまったのか、先に逝ってしまった者へのせめてもの申しひらきとして、「辺野古」を死に場所と決めているオジーやオバーの心と行動は誰も止めることはできないのではないでしょうか。

 

こんな事情をよく知っている翁長知事も腹をくくったとみます。知事としての政治生命、事と次第によっては、命をかけるぐらいの覚悟を決めたようです。

 

戦後70年の地涌きの力、民衆パワーに対応する能力は日本政府にはないと見ました。残された解決策は、米国の指導部が沖縄の現実を直視し、グアム島かハワイに米海兵隊を移転させることではないでしょうか。

 

昨年7月には、県内の政財界、労働・市民団体による「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」が結成されました。知事選、那覇市長選、衆院選に圧勝した民衆パワーを象徴する組織形態であり、60年安保以来の統一戦線といえるものです。

 

「島ぐるみ会議」の今後の方針として、52年前のキング牧師を先頭にした「ワシントン大行進」にならい、米海兵隊基地の辺野古移設を許さない「ワシントン大行進」が計画されています。

 

デモクラシーの先進国である米国といえども、首都ワシントンで「外国人」である日本人がデモ行進することを認めるか否かは定かではありませんが、もし、「ワシントン大行進」が実現するならば、老体にムチ打って、杖をついてでも、自分も参加するつもりです。

 

死に場所を求めてではなく、沖縄の未来のために、日本国の未来のために・・・です。

わが国の人口構成の高齢化は世界に例のない速さで進んでおり、様々な問題が指摘されています。

 

2015年の65歳以上の高齢者は、3,277万人(26%)ですが、20年後には3,667万人(32%)となり、日本人の3人に1人は高齢者となるわけです。

 

高齢化社会の問題点としては、

○社会保障費の増大

○介護負担の増大

○医師不足・看護師不足

○生産年齢人口の減少

・・・が指摘されているわけですが、抜本的な解決策は見あたりません。

 

私自身も立派な(?)後期高齢者ですが、自分の問題としては深く考えたことはありませんでしたし、仕事(不動産仲介業)との関連で、少子・高齢化時代のマーケットの変化についてネット不動産フロンティアノート(http://www.takakan.co.jp/netfudosan/frontier51.html)に書いた程度の関心しか持っていませんでした。

 

 たしかに、高齢化問題への対応といっても、個人レベルの対策・対応と、国家レベルあるいは社会的な対応では大きな違いがあります。

 

 個人レベルの対応策としては、健康を維持して「生涯現役」を貫き、「コロリ」と終末を迎えることぐらいか考えていません。

 

 わが国の人口構成の高齢化の問題点は明確になっているのに、その対策・対応策は実効性のある政策になっていないのはなぜでしょうか?

 

 そのことこそが、高齢化社会を迎えたわが国の最大の問題点ではないかと気がつきました。

 

若年層・生産年齢人口が減るなかで、医療・介護を含めた社会保障費は増大し、国家財政は「破綻寸前」の状態です。

 

なのに、投票行動(投票率)で影響力の大きな高齢者への「配慮」ばかりが先行し、わが国の経済力や財政的実状に合った社会保障政策を打ち出す「勇気」のない政治家ばかりが目に付きます。

 

井堀利宏氏(東大大学院教授)が警鐘を鳴らしているように「シルバー民主主義」がわが国の政治を支配し続けるとすれば、この国の未来はどうなるのでしょうか。

 

国債大量増発の続行⇒日銀による事実上の全量購入⇒○○○をきっかけとする金利の急上昇⇒国家財政の破綻⇒インフレ時代の到来と増進⇒高齢者が保有する金融資産の価値急減・年金支給額の半減・・・といった悪夢がチラツクのは自分の高齢化による「老婆心」「杞憂」であればいいのですが・・・。

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高橋雄三
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不動産鑑定士
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