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 ホームページに不動産と人生についてのコラムを載せはじめて1年半が経ちました。
 
 最初は、不動産鑑定士としての経験や蓄積をテーマにして書いていたのですが、回を重ねるうちに人生経験や人生観についても書きたい気持ちが強くなりました。
 
 そんな気持ちを反映してか、最近は自分が若かりし頃の失敗や「馬鹿な行い」についても素直(?)に書けるようになりました。
 
お付き合いいただく皆さまには、押しつけコラムだったり、迷惑コラムだったりすることも多いのではないかと、反省しています。
 
 コラムに限らず、文章を書くときは、まずテーマを最初に決めます。「つれづれなるままに、日暮し、硯に向いて…」の書き出しで始まる「徒然草」の作者、兼好法師のように才能と時間に恵まれた人は別として、普通の人はテーマが決まってから書き始めるのが普通でしょう。
 
 私の友人であるNHKのY記者もやはり「普通の人」のようで、放送原稿を書くときは、まずテーマを決め、取材を重ねて、最後に文章化する仕事を連日続けているようです。
 
 そのY記者が昨秋、県文化センターで催された「福島県美術家協会展」に取材に訪れた時のことです。
 
 「県美協会」の会員でもある私の妻がたまたまその時の受付当番だったので、Y記者の案内係をつとめたとのことでした。
 
 Y記者は、目立つ作品の前に立つと、何でこの絵にはこのテーマが付くんですかとしきりに聞いたそうです。
 
 大樹の根元を描き、「県知事賞」を受賞した「新生」という画題(テーマ)が付いた油彩を前にして、何でこのテーマが付くのかを解説して欲しいとのことでした。
 
 画歴30余年の私の妻も、とっさに何と答えてよいのか分からず、「おそらく、この絵を描いた人は、まずテーマを考えてから描きだしたのではなく、その大樹の根っこを見ていて、描きたくてしかたがない何かが湧きだしてきて夢中で描いたのではないでしょうか」と応えたそうです。
 
 数日前、スカイライン開通のテレビニュースにY記者の元気な姿が出た時に話題になった折のことです。
 
 そこでハッと気が付きました。文章はまずテーマが決まってから書き出しますが、絵画は表現したい、描きたい心がまず第一にあるのではないか。表現したいという衝動、感情、インスピレーションが絵を描かせるのであって、完成した絵に後からつけ足しで「テーマ」が付くのではないかということです。
 
 ゴッホの「ひまわり」にしろ、ロダンの「考える人」にしろ、本人がそんな題名をつけたものではなく、作品の展示、分類、整理、区分上の必要から、後で付けたものでしょう。
 
 以上は、画歴30余年の妻からの受け売りです。私は絵の世界、色の世界は全く門外漢ですが、文章表現と絵画(美術)表現の違いが少し分かったような気がします。
 
 本音のコラムは、書きたいテーマを手帳の末尾に書き留めていますが、今日現在、57件ほど残っています。しばらくお付き合いのほどお願いします。
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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