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古希を過ぎると、いろいろと見えてくるものがあります。
体力・気力の衰えは否めませんが、70有余年の「人生経験」が眼力「視力」を鍛えてくれたせいでしょうか。
 
若い時は、知識の修得に本気で取り組んだ時もありました。学校勉強や受験勉強、資格試験の勉強などは、主に知識の修得であり、「丸暗記」でもある程度通用する世界でした。
 
ところが、世の中に出て、実際の仕事をしてみると、これらの知識はほとんど役に立たないことが分かりました。
 
自分の勉強不足をひとまず棚に上げて言わせてもらえば、日本の学校教育は「実学」を軽視し、人間社会や自然界を理解する基礎知識の修得に力を入れていることが原因のように思われます。
 
学校秀才、最高学府の「優秀な」卒業生が、世の中に出てからあまり「役に立たない」例は数多くあります。
 
その反面、学歴はそれほどでなくとも、世の中に役立ついい仕事をしっかりとする人も数多く見てきました。
 
この差はどこから生まれるのでしょうか?
 
世の中や自然界を理解する知識という面では、学校秀才だった人の方が質・量ともに優位であったことは確かでしょう。少なくとも、実社会に出る、スタートラインに立った時は…です。
 
学校秀才・試験秀才が、世の中でそのまま通用するほど、実社会は甘くないというところが世の中の面白いところではないでしょうか。
 
学校や世の中で学んだり、修得した知識に実際の体験・経験という大切な要素をプラスしてはじめて、知恵となり技能となって世の中で通用するレベルに達するのではないでしょうか。
 
知恵は、智慧とも書きます。
 
この違いを「広辞苑」で調べてみました。
 
「知恵」……「物事の理をさとり、適切に処理する能力」
 
「智慧」……(仏教用語・梵語)「真理を明らかにし、悟りを開くはたらき」
 
・・・とあります。
 
さらに、その意味として「古代ギリシャ以来、さまざまな意味を与えられているが、今日では一般に、科学的知識とも利口さとも異なる、人生の指針となるような、人格を深く結びついている実践的知識をいう」とありました。
 
歴史のある、奥行きの深い言葉だということを改めて知ることができました。
 
福島市で不動産仲介業を始めて5年半になりますが、この仕事がますます面白くなってきました。
 
衣・食・住という生活の基本に関わることでありながら、なぜか世の中から軽視され、不信の目で見られているこの業界を、少しでも改善し、透明性のある、信頼に値する業界とするために、自分にもできる仕事があるのではないかと強く思うようになったからです。
 
このコラムやネット不動産フロンティアノート、当社のホームページを通して、大いに発信し、提言を行い、実践することで、使命を果たすつもりです。
 
夏休みをしっかりとったので、身も心も元気を回復しました。
 
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
自己紹介:

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