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 40年近く不動産に関わる仕事をしていると様々なことを体験し、いろんな人に出会います。
 
 世の中には、金でなく、人で成り立っていると考える自分にとっては、人に会うことはなによりも大切であり、仕事のスタートラインそのものだと考えているからです。
 
 しかし、人との出会いは限られたものです。まず時間的制約があります。それは、自分の自由にできる持ち時間が限られているという意味だけでなく、同じ時代を共に生きる人にしか会うことができないという歴史的制約があるからです。
 
 さらに、空間的、地域的制約もあります。どんなに交通手段が発達し、通信手段が多様化しても、普通の人にとって、仕事や生活の基盤になる地域は限られたものです。結果として、人との出会いも「地域限定」が主体とならざるを得ません。
 
時間的制約、空間的制約を超えて、人に出会えるのが「本を通しての出会い」ではないでしょうか。
 
社会人となり、本を買う程度の経済的余裕ができてからは、「気になる本は全部買う」という生き方を続けてきました。
 
買った本を全部、隅から隅まで読むというのはとうてい無理なことです。目次と「まえがき」、「あとがき」には必ず目を通します。
 
この段階で、じっくり読むに値する本か、分野別の整理棚に収めて、後で資料として役立てることにするかの分別をします。
 
年間に50~60冊の本を買うとして、手許に置いてじっくり読む本は5~6冊でしょうか。大部分は整理棚行きです。
 
自分が、今、取り組んでいるテーマ、これから取りかかるテーマに関する本が「気になる本」の中心なわけですが、関係がありそうな分野の本も結局買うことになってしまいます。
 
世界経済の動向、日本経済の見通し、不動産業界の現状と予測、不動産仲介業のあり方と問題点などが、今の主要な関心事です。
 
最近は、本を通しての情報収集よりも、インターネットを通しての情報入手の方が量的にも質的にも、速さ・鮮度という点でも優れたものになっていると強く感じることが多くなりました。
 
最先端の議論は、今や、インターネットを通して行われているのではないかとさえ思えます。
 
電子書籍というジャンルも本格化しそうです。自分は購入したことはありませんが、書き込みやアンダーラインを引くことができないのは、不便ではないかと、かってに心配しています。
 
本題に戻りますと、年間に購入する本のうち、約半分は不動産関連の本です。家づくり、安全な土地の選び方、不動産取引の知識、仲介業者の選び方、中古住宅のチェックポイント等々、ほぼ総ての分野をカバーする内容です。
 
これらの本は、これから不動産を購入しようとするお客さまにも役立つものだと考え、2年前から、不動産事業部のカウンターの隣りに置くことにしています。「安心・安全取引サポート文庫」と名づけて、来店したお客さまに自由に無料で貸し出していますので、ぜひご利用下さい。
 
最後は、自社宣伝になりました。(笑)


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「信用」という言葉の意味・ニュアンスと「信頼」という言葉の意味・ニュアンスの違い、使い分けについて考えてみました。

 

7月に入って、ネット不動産フロンティアノートの第8章「ネット不動産の経営」について書き進めています。

 

すでに、38回分は書き終えましたが、毎回のように出てくる問題点は、なんでこの業界は世の中から信頼されないのか?どうすれば、世の中やお客さまから信用されるようになれるのかということです。

 

そんなような、個人的な事情もあって、信用と信頼について、違いと共通点について考えてみました。

 

まず両者に共通の意味としては、信頼・信用・期待・委託・信任・責任・自信・秘密などが含まれていること分かりました。(和英辞典と英和辞典で調べた結果です)

 

これらの共通点をベースにして相違点とその背景についても調べてみました。

 

まず、「信頼」とは時間をかけて築くものであり、実績との関係の強い言葉だということです。

 

一方、「信用」とは、今の時点での判断であり、未来に向かっての判断という意味・ニュアンスが強いものです。

 

信用とは、これから行うことに対する評価・判断であり、目には見えないもの、人の心の中に生じるもの、一つひとつの行為についての評価だということです。

 

書いている本人が、読み返してみて、ピンとこない文章ですが、要するに、「信用」される一つひとつの行為の積み重ね、実績が「信頼」になるということを言いたいわけです。

 

ところで、不動産仲介業界や個別の仲介業者が、ビジネスにとって最も大切なもの、つまり信頼を得るにはどうすればよいのでしょうか?

 

言葉の定義からすると、信用されるような行為・行動を積み重ね、結果として、信頼関係ができるということになります。

 

ところが、不動産仲介業は、世間さまから信用されない業種の代表格なわけです。

 

入り口のところに高い障害物があって、お客さまが近づき難いという特別な事情のある業界であることがだんだん分かってきました。

 

最初から信頼を得ることは無理だとして、この会社は信用できる会社かもしれない。メールなり、電話なりで接触してみて、信用できるかどうかを試してみるに値するという程度の安心感を持ってもらうことが大切だということが分かってきました。

 

いつもそんなことが頭から離れないせいか、書くテーマや文章にも、信用・信頼に関係するものが、結果として多くなっています。

 

ヤフー、グーグルで不動産仲介業・信用、・信頼と入力すると、上位20番ぐらいまでに、「本音のコラム」が2件、「ネット不動産フロンティアノート」が4件表示されました。

 

縁あって、不動産仲介業を始めたわけですから、仲介業の最初にして最大の関門である「信用」を得るためにはどうすれば良いのか?というテーマに、本格的に取りくむつもりです。

 

そのためには、不動産仲介業の体質、存立基盤、現状と問題点にも切り込んだ分析を試みます。

 

自分の手に負えない大きなテーマかも知れませんが、開拓者精神でチャレンジします。
 

米軍普天間基地移転問題が二転、三転するのを見せられて、多くの国民は、理想と現実の距離の大きさを改めて考えさせられたのではないでしょうか。

 

あるべき姿、理想から考え方をスタートさせれば、沖縄に米軍基地は存在しない方が良いことだし、ましてや危険極まりない市街地の真ん中の米海兵隊基地は、今日にでも撤去させるべきだとなるのは当然でしょう。

 

沖縄県民や普天間基地周辺に住む住民にとっては、基地撤去は永年の悲願だったし、厳しい現実からスタートした考え方、文字通りの現実主義でしょう。

 

この問題について、理想論から出発したやに見える鳩山政権の現実への対応が、いよいよ「歴史の審判」を受ける時が近づいているようです。

 

ユートピア思想・空想主義・理想主義・博愛主義・友愛精神、どうも鳩山家には理想からスタートしたがるDNAが受け継がれているようです。

 

企業の経営者、とりわけ創業者といわれる立場の人は、起業の理念を高く掲げ、企業のミッション・使命を前面に出すというDNAが強いという特徴があるようです。

 

使命感と狂気にも似た情熱がなければ、起業・創業などとてもできるものではないということもよく分かります。

 

5年前に不動産事業部を開設し、仲介部門を立ち上げたのも、不透明感の強いこの業界にあって、心からお客さまの立場に徹した仕事のスタイルが通用するのか否かを試してみたい……、との思いからでした。

 

理想の追求、理想主義からのスタートだったといえます。丁度、チラシ広告からインターネット広報・ホームページによる情報発信に切り替える時期と重なったために、遠回りもしました。

 

決して安くない授業料・広告経費を払ってチラシ広告中心の不動産仲介業は成り立たないし、未来はないという「現実」を知ることができました。

 

現在は、ホームページ・インターネット中心の広報活動・情報発信に徹し、インターネットが使えない、苦手だというお客さまのために月一度「不動産情報誌」を発行しています。

 

理想論からいえば、ホームページ・インターネット広報だけに限定すべきなのかもしれませんが、「不動産情報誌」を心待ちにしているお客さまが約300人いるという「現実」も見据える必要があります。

 

鳩山政権だけではなく、企業経営も、わが社の経営方針も、理想と現実の間(はざま)を揺れ動いているといったところでしょうか。

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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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