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物件選びや仲介業者選びも大切なことですが、命にかかわる大事なことは腕の良い、経験の豊富なドクターを選ぶことだと云われています。
 
30年程前のことでしょうか。福島駅の東口再開発事業の一環として、「エスタ」ビルの企画立案段階から参画したことがあります。
 
地権者の同意を取り付ける、いわゆる「地上げ」に3年、設計と 建築に2年を予定したプロジェクトでしたが、関係者の理解と協力で、ほぼ予定通り完成しました。
 
完成時は、不動産バブルの真っ只中ということもあって、テナント集めも順調に進みました。
 
「エスタ」ビルを企画・立案したチームも、今から振り返ると、かなりバブルの影響を受けていたことは否定できません。
 
「福島倶楽部」という会員制のクラブをエスタビルの中に設立し、入会金30万円、年会費12万円で、市内の経済人に呼びかけたところ、200人近いメンバーが参加しました。
 
福島県内では100ヶ所を上回るゴルフ場開発計画が企画され、500万円超の会員券が売り出された時代です。
 
福島商工会議所会頭の坪井孚夫氏が理事長だったこともあり、例会は毎回盛会でした。
 
中央財界とのつながりも強かった坪井理事長の話は、情報の質、深さ、速さの点でも類をみないものであり、毎月の例会が楽しみでした。
 
そんな例会のあるときのテーマが「健康維持」でした。市内で開業するM先生の「お喋りな臓器、心臓」の講話のあと、課題は市内で開業するドクターの技量の品定めに移っていきました。
 
でも、ご安心下さい。そこは紳士の集まり、技量の劣る(と思われる)先生のことは話題に上りません。各分野で、腕のいい先生は誰かということが話題の中心です。
 
しかし、本心、本音ではヤブ先生のことを云いたい、聞きたいと思っているメンバーも少なくありませんでした。
 
そんな「空気」を感じ取った坪井理事長が「医者選びも寿命のうち」という話を始めたと記憶しています。
 
医師国家試験に合格し、インターンを終えれば立派な「お医者さま」となるわけですが、腕前の方は……?です。
 
しかも、わが国の医療保険制度の下では、新人もベテランも診療費は同じです。
 
ある意味では、命を預ける立場にある患者にすれば、どこの、どのドクターが腕がいいのかは、文字通り、命懸けの選択でもあるわけです。
 
「医者選びも寿命のうち」という言葉には、そんな奥の深い経験が込められているのだということ学んだことが懐かしく思い出されます。
 
 もちろん、一生一度の買い物ですから、物件選び、業者選びも大切なことには違いがありません。
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
自己紹介:

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