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父親を1945年10月に、母親を1997年10月に亡くしました。
 
生物の一種として人間をとらえた場合、両親から引き継いだDNAをパートナーとの共同作業で子や孫に伝えるのが本人の役割です。
 
子孫に残すDNAが何であるかについて、深く考えたことはありませんが、親から引き継いだものについて考えてみました。体質や体格でなく、気質・性格についてです。
 
父親については、私が3才の時にインドネシア・ジャワ島に、鉄道部隊の軍属として出征し、そのまま帰らぬ人となったので、記憶に残っているのは僅か三つの場面しかありません。
 
いずれも、優しい、子供の失敗を寛大に受け入れる父親像です。
 
苦学をして、日大法科の専門部を卒業し、鉄道省に勤めて、愛する幼馴染みのクラちゃん(母親)と一緒になり、5人の子供を育てた普通の父親像については、母からよく聞かされました。
 
「大東亜共栄圏の建設」という国策を信じ、インドネシアの独立と国家建設に協力するために、志願してジャワ島に行き、戦後のインドネシア独立運動の混乱の中で、命を失いました。
 
思ったことをすぐに行動に移す、思いを貫き行動する、という性格・DNAはしっかりと、私にも伝わっています。
 
子供や他人の失敗に、あくまでも寛大に対応するというDNAは、十分には引き継いでいなかったようです。反省点でもあり、これからの努力目標です。
 
母親から引き継いだものは少なくありません。
 
先進・最先端・新分野に挑戦するチャレンジ精神は、まちがいなく母親から受け継いだものです。
 
女性が大学に進学することが極めて稀であった昭和の初めに、日本女子大の国文科に入学し、石川啄木を卒業論文のテーマに選んで学業に励む傍ら、幼馴染みの徳ちゃん(父親)と学生結婚をするなどの「最先端」の新分野にも挑戦した「実績」を残しています。
 
親から影響を受け、引き継ぐものは、生物学的にはDNAを通してでしょうが、家族としての生活を通して、それ以上のものを引き継ぐのではないでしょうか。
 
日常生活を共にし、人としての生き方や考え方を学ぶのは、家族としての親子や兄弟の関係を通しての方が、DNA経由より多いはずです。
 
父親を幼くして失った兄弟姉妹5人は、日常生活・家庭生活を通して男親から引き継ぐものは少なかったわけです。唯一の心残りです。
 
そんな思いが心の片隅にあったからでしょうか。母親が90才近くなったある日、「長生きして皆に迷惑をかけてすいません……」ということを言いだした時に、すかさず、「父親を早くに亡くした子供達にとって、母親には父親の分まで長生きしてもらいたい気持ちが強いのだから……」と返事をしました。
 
母親の、心から納得がいった感じの、嬉しそうな表情が、なつかしく憶い出されます。
 
どんな行いよりも、この一言が、母親への最大の「親孝行」になったと、今でも信じています。
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15年程前でしょうか。2泊3日で秩父盆地を旅行したことがあります。
 
 温泉に入ったり、古道具屋を覗いたりしながらゆったりとした時間を過ごしました。
 
 予備知識は全くなかったのですが、「秩父困民党無名戦士の墓」に出会いました。
 
 b77853e3.jpeg
  
    「われら  
    秩父困民党
    暴徒と呼ばれ
    暴動といわれることを
    拒否しない」
 


 「困民党」という言葉は初めて目にしたので、その意味することに思いを巡らしました。
 
 自由民権運動や福島事件、加波山事件は、三春町の歴史民俗資料館を訪れた際に学ぶ機会があり、深い感銘を受けたことを記憶しています。
 
 広くとらえれば、秩父事件も福島事件も加波山事件も、近代日本の民主主義の原点となった「自由民権運動」の一環とみることができそうです。
 
 しかし、「秩父困民党」を中心に「決起」した秩父事件は、なぜか、日本近代史から抹殺されてきたようです。
 
 「困民党・・・」という表現はどこから生まれたのかを考え続けながらの秩父盆地巡りとなりました。
 
 1871年のパリコミューンについては、一定の知識を持っていたので、その13年後の1884年の困民党という命名は、「コミューン」の当て字ではないかと閃きました。
 
 丁度、インターネットを導入した時期でしたので、会社に戻ってからネットで調べてみました。「秩父困民党」・「パリコミューン」というキーワードで検索したところ、2~3件が関連ありと表示されたと記憶しています。
 
 今、同じキーワードで検索すると817件検出されます。秩父事件がわが国レベルでもタブーではなくなり、評価が変わったことに加えて、インターネットの普及により情報の発信量が飛躍的に伸びた結果でしょう。
 
 インターネットは、主義主張・思想信条や立場の違いを乗り越えて、コミュニケーションの可能性を広め、かつ、深めたことを痛感します。
 
 そういえば、コミューン(生活の共有)とコミュニケーション(情報の共有)とは言葉としてだけでなく、内容でも共通性を多く持つ関係にあることに気づきました。
 
 いつものことですが、気づくのが遅すぎます。
今朝4時半ごろ、起きがけに外の様子を見るため窓を開けたところ、カッコウの鳴き声が聞こえてきました。
 
 何となく、今日はいい日になるような気持ちが湧いてきました。カッコウ「効果」ともいうのでしょうか。不思議です。
 
 いつもの年ですと、5月の下旬頃のはずなので、今年は、カッコウが福島盆地に飛来するのが遅かったのかもしれません。
 
 梅雨入りしたので、天気が気になる季節です。今日は火曜日、十六沼運動公園でのテニスの例会日です。
 
 メンバーの大半が定年退職した「元気印」の元青年のせいでしょうか、ついつい「熱戦」となることも少なくありません。
 
 メンバーは20数人ですが、初心者からベテランまで「多士済々」です。
 
 新規入会者歓迎です。ただし、「入会審査」は厳格で、「マナーを身に付けていること」が最低必要条件です。
 
ただ、ご安心ください。この私でも1年前に入会が認められたのですから……。
 
空模様を気にしながら、朝からソワソワしています。
 
今日は楽しい一日になりそうです。
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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