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前回のコラムから丁度2週間、あいだが開きました。夏休みを取ったことと、夏の疲れ、遊び疲れ(?)が出たのか、書く気力が湧いてこなかったからです。
 
古くからの友人が会社を興し、新しい仕事を始めました。エネルギーと「正義感」の塊のような男で、30余年新聞社に勤めていましたが、本人としては不本意なことも多く、不完全燃焼だったようです。もて余していた「馬力」を完全燃焼させるべく、福島発の環境技術である「光熱フィルター」を広く世の中に普及させるべく起業したというわけです。
 
紫外線遮蔽剤や赤外線遮蔽剤を含有した「溶剤」をスプレーガンでガラス面に吹き付け、夏は外気熱を吸収し室内を涼しくし、冬は室内の熱をガラス面で吸収して室内の熱を外に逃がさないという画期的な技術のようです。もちろんパテントも取得済の技術とのことです。
わが社が入っている福島法曹ビルも西側が全面ガラス張りの建物であるため、夏の西日に毎年悩まされてきました。さっそく、管理組合に諮って導入しようと考えています。
 
起業した友人から、開業後の悩みを相談されました。商品は環境にやさしい、時流に乗った「秀れモノ」であることは確かですが、マスメディアの世界で生きてきた男が、60才を過ぎて「商売」の世界で生きていけるのか…といった不安についてです。元中小企業診断士であった自分も即答できませんでした。商品がいかに秀れていても、営業力がいかに強くても、会社を作ってカンバンを上げれば「ビジネス」が回りだすほど世の中は甘くないことはお互いに十分分かっているからです。それでも起業に踏み切ったのは、つき動かす何か熱いものがあったのでしょう。相談があって1週間ほどして、ようやく答えの一つを見つけました。それは「貸し」と「勝ち」ということです。
 
世の中を生きていく上で、仕事上の貸しや借りは日常茶飯事でしょう。金銭的な貸し借りは論外として、友人、知人、仕事上の付き合いで「貸し」をいかに多くつくったかで、その人の「実力」や評価は決まるのではないでしょうか。
金を貸すことができなくても、仕事上で、あるいは社会生活の上で、「貸し」をつくることは心がけ一つでいくらでもできるのではないでしょうか。その心がけが、永い目でみれば、世の中の「勝ち」「負け」を決めるのではないでしょうか。
昨日、起業した友人とそんな話をしました。ちなみに、その友人は新聞記者として、県内各地で正義感と熱い思いを原点に取材をし、各種の勉強会も立ち上げてきた実績のある男です。人間関係の中での「貸し」を多くつくり、世の中にも役立ってきたという「貸し」の実績を残せれば、その人はどんな世の中になっても生き残れる、「勝ち組」になれるという思いを強くしている、今日、このごろです。
 
ややもすれば、不透明感の残っている不動産業界にあって、いささかでも人さまのお役に立てる、業界の透明化、近代化に一歩でも二歩でも貢献できる、そんな思いで今年の後半もがんばり抜くつもりです。
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わが国は、まだまだ「学歴社会」だといわれています。その人がどんな仕事を経験し、仕事を通じてどれほどの経験やノウハウを蓄積してきたかという「人間の真価」実力を問うのではなく、どの大学を卒業したかでその人の「評価」を決めようという風潮が社会の一部に根強く残っている社会だといわれているわけです。
 
 「学歴」と「学力」、「実力」の問題は、社員を採用するに際して常に頭を悩ます問題です。最高学府を優秀な成績で卒業したということは、中学生、高校生の時に受験勉強に集中し、受験生としての学力を身に付けたので、一流といわれる大学に合格できた。大学でもそこそこに勉強したので「優秀な成績」で卒業できたということであり、それ以上でもそれ以下でもないと考えています。
 
 「学歴」は一定レベルの「学力」を証明し、保障するものではありますが、世の中で仕事をする際に最も必要とされる「実力」とはあまり関係がないと言い切っても良いと、この年になってようやく分かるようになりました。
 
 学校教育の中で身に付ける「学力」はもちろん大切ですが、それより大切なのは、仕事を通じて学び、人を通して学び、世の中の仕組みや人の心をしっかりと理解する力、「実力」ではないでしょうか。
 
「学歴社会」の優等生は、実社会に出てからも学び続けるという姿勢に欠ける人が多いようです。友人、知人にも少なからぬ学歴社会の優等生がいます。公務員や「一流会社」を退職した今となっても、「学歴」にこだわった生き方をしている人が少なくないようです。「学歴社会」は昔の優等生にとってはよほど居心地のよい世界のようです。
 
 不動産の世界は実力の世界です。学歴などは全く通用しません。もっとも、不動産三田会(慶応)、不動産稲門会(早稲田)、不動産白門会(中央大)…の組織もあり、大いに「活躍」しているとは聞いていますが、同業者の情報交換の場のようです。
 
 不動産に限らず、ビジネスの世界は「学歴」でメシが喰えるほど甘いものではありません。特に不動産に関わる仕事は、海千山千の強者がぞっくりと揃っている世界での勝負です。
 
 法律の知識、経済の先行きについての予測、世の中の移り変わりについての見通し、仕事を通して身に付けた幅広い「学力」や力強い「実力」が求められる世界、それが不動産の世界だとつくづく感じています。
 
 同業者は、海千山千の強者揃いですが、お客さまは、この世界は初めてという方が大部分です。せいぜいアパートの賃貸で不愉快な思いをしたことがある程度の「経験」しか持ち合わせていないお客さまが多いようです。
 
お客さま自身が強者揃いの業界の中に分け入って、仲介業者と対等以上に渡り合わなければ、納得のいく土地や建物は手に入らないというのも厳然たる事実です。
 
私どもは、このような世界にお客さまが入ってくる時の「道案内」、お客さまの住宅取得の「コンシェルジュ」を目ざしています。やりがいのある「実力の社会」、「実力の世界」でがんばりぬく覚悟です。
15年程前に、不動産鑑定士の内部広報誌に「時間を味方にする」(http://www10.plala.or.jp/tika-infre/jikanmikata.html)というコラムを載せたことがありました。自分としては、あたりまえの生活信条の一端を書いたつもりでしたが、同業の鑑定士からだけでなく、市内の勉強会の仲間からも少なからぬお誉めの言葉をいただきました。「鑑定のひろば」という広報誌に載せた後で、「木曜会」という異業種交流会の月報にも転載したからです。「目からウロコ…」とか「こんな生き方があったのか…」、「あなたは普通の人とどこか違うとは感じていたが、その理由がよく分かった…」といった過分のお誉めの言葉でした。コラムの内容は概ね次のようなものです。
 
○ 金もない、たいした能力もない、あるのは気力と時間だけの自分にとって、時間を味方にするということは物心ついてからの生き方になっていた。
○ 今、当面の問題のために、今の時間を使う。これでは時間は味方になってくれない。将来のために、今の時間を使う。そうすれば、時間の経過につれて、展望は開け、末広がりになり、時間も味方してくれるのではないか。
○ 時間を味方にすることと、時間を効率よく使うことは本質的に異なることではないか。効率化は、時間を大切にすることではあっても、決して時間を味方にすることではない。経験的には、むしろ、回り道こそ時間を味方にする生き方ではないか…。
○小さな目先のソロバンではなく、時間を味方にする大きなソロバンがはじけなくては、長い人生おもしろくない。
 
こんな主旨のコラムでしたが、念のためと思って、YAHOOの検索エンジンで「時間を味方にする」と入力してみると、1,560ページがこのテーマで表示され、私のコラムは順位2位に載っていました。同じようなことを考えている人が世の中にはいるものだということが分かりました。
ところで、不動産事業部を開設して丁度3年になります。福岡のビズ経営アカデミーの指導の下に、ノウハウとソフトを導入し、印刷機を購入して、毎月新聞折込チラシを市内全世帯配布を目標に努力してきました。当初は10万部の折込広告に30件~40件の問い合わせ、反響がありましたが、最近は問い合わせ、反響が激減しています。
一方でホームページをご覧になったお客様からの問い合わせは月に30件近くと激増しています。遅ればせながら、わが社も新聞折込チラシを止め、ホームページ中心の情報提供に切り替えることにしました。(毎月発行している「不動産情報」誌は今まで通りお届けしますのでご安心下さい。)
不動産事業部を開設するにあたって、心に誓ったことがあります。それは、ダーティーなイメージが先行しがちなこの業界にあって、お客様の立場に徹して仕事をすること。お客様の味方に徹すれば、お客様にも必ずわが社の味方になってもらえる。最初は手さぐりで、困難に直面するかも知れないが、いい仕事を続ければ、必ず時間は味方になってくれる、お客様の支持をいただけるという信念に近いものでした。
おかげさまで、ようやく私どもの考え方や、仕事のやり方が理解され、仕事も軌道に乗りつつあります。ホームページをくり返しご覧いただき、拙いコラムをお読み下さっている皆様方に心から感謝申し上げます。
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
自己紹介:

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