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 普通の世界、世間一般では、騙す人は悪人であり、騙される人は、脇の甘さは別として、善人となっています。
 
 これは一般人、素人どうしの世界では常識であり、特に問題となりません。
 
 プロが係わる世界ではどうでしょうか。
 
 高校生の頃、国会の議事運営をめぐって、革新系(なつかしい言葉ですね)の代議士がカケヒキで失敗した時に、「騙す人間より、騙される人間の方が、人間は上等だ!」と弁明していたのを覚えています。
 
 これは、プロとしては負け惜しみであり、プロとしての力量が足りなかったことを述べているだけでしょう。
 
 プロどうしの世界、玄人の世界では、騙される方が経験不足、知恵が足りないのであり、バカだということにつきます。
 
 ところで、プロ・専門家と素人・アマチュアの間ではどうでしょうか。プロが素人を騙すことは弁明の余地はありませんし、場合によっては犯罪になります。
 
 不動産仲介業の世界でいえば、仲介業者はプロであり、大部分のお客様は素人です。
 
 プロが素人を騙すなどという行為は無条件で悪であり、禁じ手です。
 
 不動産鑑定士として40年以上にわたり業界の裏表を見てきました。
 
 原野商法に始まり、最近ではボロボロの中古マンションを収益性の高い投資物件に偽装して素人に売りつける悪徳商法(オーナーチェンジ詐欺)も大都市ではあるそうです。
 
 一生一度の高額商品である住宅を購入するに際して、お客様が、「騙されたくない」「失敗したくない」という思いが非常に強いのは当然のことです。
 
 お客様の不安や、業界に対する不信感を、一つひとつ取り除いていきながら、お客様の心に寄り添って仕事をするのが仲介業者の仕事だと改めて、かみしめています。
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
自己紹介:

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