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・・・不動産と世相を本音で語り、真剣勝負で生きる・・・
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 不動産に係る仕事を40年近くやってきましたが、ポケット・リスティングという言葉を初めて知りました。
 
 もちろん英語です。米国の不動産業界では、売り主から依頼された業者は、物件情報をMLS(Multi Listing Service)という業界内の公開欄(リスト)に掲載することを義務づけられています。
 
 この義務に違反すると、最初は罰金、度重なると免許取り上げになるそうです。
 
 マルチ(Multi)=大多数の、リスティング(Listing)=物件情報リスト、サービス(Service)=提供する、ことが業界にとっても、一般市民にとっても利益になるという考え方です。
 
 米国の不動産仲介業界も決して善人ばかりで成り立っているわけではないようです。
 
 売り主から売却を依頼された物件の情報をポケットに仕舞い込んで、オープンにしない行為をポケット・リスティングと表現するようです。(つい最近初めて知りました。)
 
 ポケットに入れた物件情報を自社あるいは自分のお客様だけに提供し、手数料を2倍稼ごうという魂胆からです。
 
 米国では、大部分の州で両手数料(売り主と買い主の両方を同じ会社が仲介すること)を禁じています。両手数料が禁止となれば、物件情報をポケットに入れる(情報を囲い込む)必要もメリットも無くなるわけですから、今ではポケット・リスティングという言葉も死語になっているようです。
 
 残念ながら、わが国では、ポケット・リスティング(物件情報の囲い込み)は、まだまだ盛んに行われています。
 
 特に大手業者は、日常的に行っているようです。レインズ(日本の物件情報公開システム)には一応載せるわけですが、他の業者が問い合わせをすると、「商談中」とか「申込中」とかいって、紹介(仲介)を断るわけです。
 
 同じ物件を買い希望のお客様が問い合わせをすると、もみ手をしながら、「今すぐご案内します」などと対応するようです。
 
 結果として、売り主にとっても、買い主にとっても利益にならず、あわよくば自社だけが2倍の手数料を稼ごうという姿勢の仲介業者に未来があるとは思えません。
 
 
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本音言三
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不動産鑑定士
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