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この半年余りの間に、物件の持主・売主様から相談や売却依頼を受けていた5件程が立ち消えとなりました。

 

当たり前のことですが、当社は、売却の相談や依頼を受けた時には、売却の目的・事情・希望金額・タイミング・物件の利点と欠点……について、時間をかけて、何回も話し合いをさせてもらっています。

 

そんななかで、売主自身も気がつかなかったことがらが見えてくることもあります。

 

通常の場合、物件(家や土地)を購入するのも、一生に一度の経験ですが、売却するのは二世代に一度、三世代に一度というケースが多いわけです。

 

ご先祖様から引き継いだ不動産を自分の代で売却するのは、かなりの覚悟が必要であり、関係する親族や家族からも異見がでるのが普通です。

 

当然、迷いもでてくるし、悩んだりもします。

 

そんな時、当社では、時間をかけて、悩んだり・迷ったりする売主様と一緒に考え、チエを絞る時間を持つことにしています。

 

その結果として、売却を止めたり、先送りしたりすることが多くなるわけです。

 

仕事の効率から考えれば、売主の決断を迫り、早期売却を実現した方が、仲介手数料も確実に入るし、時間もかけなくてすむわけですが、そんな仕事の進め方が良いとは考えていません。

 

一生に一度有るか無いかの体験、しかも、高額な売り物の経験をするわけですから、迷って当然、悩むのは当たり前ではないでしょうか。

 

そんな、お客様の心に寄り添ってサポートするのが、仲介業者としての誇りであり、生きがいだと愚直に信じて仕事をしています。

 

書生論、「武家の商法」なのかもしれませんが、長い目でみれば、お客様の身近で仕事をする、「身内のつもりでお世話をします」というビジネスモデルが間違っているとは思えません。

 

相手の弱味につけ入る、相手の無知や未経験を「悪用」するようなことは、「サムライ」は無論のこと、普通の商人でもできないことのはずです。

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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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