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人間の値打ちをはかったり決めたりする「モノサシ」は、結局のところ志の高さではないでしょうか。
細川元首相が原発ゼロの日本を目ざして都知事選に出たことや、小泉元首相が、連日街頭で原発ゼロ社会の実現を訴え続けたことは、「志の高さ」・「覚悟の深さ」というレンズを通してみるとよく理解できます。
二人の元首相に共通していることは、「退き際の潔さ」という点ではないかと、今までは思っていましたが、どうも、それだけではないようです。
本業、メシのタネとしては、不動産鑑定評価(目きき、値ぶみ)をなりわいとしていますが、最大の関心事は人間観察、つまり、人物鑑定・人物評価です。
高度に発達した「社会的動物」として人間を見た場合、身体的能力よりは、心的能力、例えていえば、志や覚悟といった外見からはなかなか見えないことが大切だと体験的に学んできました。
人物鑑定・人物評価のポイントは、その人の言っていることではなく、その人の行動・行為をよく観察することです。
口で言うだけなら、大抵の人は立派なことを並びたてることはできるようです。
問題は、「立派なこと」を実行できるか否かです。
二人の元首相は、原発ゼロの日本を目ざして、都知事選という現実の場で、実際行動を開始したわけです。
結果としては、956,063票で3位でしたが、お二人は原発ゼロを目ざす国民運動を今後も続ける覚悟のようですし、心ある国民はそれを望んでいます。
わが福島県では、現職の首長としては唯一、「原発ゼロ」を主張して圧勝した南相馬市の桜井市長も深い覚悟のできた人物とお見うけしました。
この11月には、わが県でも知事選挙が予定されています。
今のところ、手をあげる人は出てきませんが、水面下では様々な動きがあるようです。
都知事選では、原発ゼロを主張する細川・宇都宮候補の一本化工作は不発に終わりましたが、福島の知事選挙では、ぜひとも原発ゼロを目ざす統一候補を、文字通り党派を超えて実現させ、原発ゼロの日本に向かって一歩でも半歩でも進むことを切に願うものです。
そのためには、各党各派だけではなく、県内外の志のある「人物」も「覚悟」が求められている気がしてなりません。