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私は1年に3~4冊の手帳を使い切ります。市販のやや大きめの普通の手帳ですが、月の予定欄以外は日付を全く無視してどんどん書き込み、何でも記入します。
 
40年程前に勤めていた職場にOさんという秀れた上司がいました。仕事はテキパキこなすし、判断は速く、適切でした。
 
その上司の仕事ぶりを感服しながらかなりの期間観察していました。ある宴会の席でおもいきって聞いてみました。「何でそんなに仕事ができるのですか?その秘密はなんですか?」と。
 
答えはこうでした。「朝、目が覚めた時に、その日の仕事の予定を総て頭の中に思い浮かべて、その対応策をシミュレーションしていることかな・・・」といったものでした。
 
その頃、私は保険会社や銀行が年末に配る、小さな手帳を使っていましたが、その日の予定や出来事を総て書き込むことなどスペース的に無理でした。せいぜい主な予定を月の予定欄に記入して、その日の予定欄には主な出来事の要点を記入するといった使い方しかできません。
 
その頃「水平思考」という言葉がはやりでした。順序立てて論理的に考えるのではなく、ワクを外して別な発想をしてみるといった考え方でしょうか。
 
何かピンとくるものがありました。そーか、手帳は年間1冊使うものというワクを外して、年に5~6冊使えば、日付欄やページ数の制約がなくなるのではないか?・・・といった発想です。
 
幸い、生保・銀行・商社などからのもらい物の手帳は職場にいっぱい残っていました。早速、実行に移しました。職場の上司の「毎朝、床の中で、その日の主な予定や仕事についてのシミュレーションをする」というノウハウを、頭の中で行うのではなく、手帳に記入しながら行うという形で実行しました。
 
その効果は大きいものでした。仕事のダンドリや効率が良くなっただけでなく、心に余裕が生まれ、将来の設計や世の中を広く見わたすことに頭や時間を使うようになりました。
 
2~年の試行錯誤や実地検討を経て「手帳を秘書として使う」(http://www10.plala.or.jp/tika-infre/techouihsyo.html)という小論にまとめ、職場で発行していた機関誌「商工ふくしま」に載せました。
 
自分に、もし仮に何か秀れた点があるとしたら、その大部分は、今まで使ってきた手帳のおかげであり、その使い方にあると言い切ってもまちがいありません。
 
こんな使い方をする、いつも持ち歩く手帳の外に、もう1冊の手帳を使っています。それはベッド脇の枕元に置いてある手帳です。
 
床の中でフト思い付いたこと、仕事のアイデア、伝え忘れたこと・・・、何でもその場で書き込みます。
 
この手帳の効用は、床の中での発想や思いついたことを確実に「実施」できることと、その事をすぐに忘れても良いという「安心感」でしょうか。
 
このベッド脇の手帳は、いつも使うわけではないので、10年近く使えます。今、使っているものは1999年発行の地元銀行のものですから、丁度10年使ったことになります。
 
この文章を書きながら、丁度良い機会だと思い中味をチェックしてみました。前半のページは月に1~2回の書き込みで、仕事上の備忘メモが大半です。4年前に不動産事業部を立ち上げ、仲介業を始めてからは記入量がぐーんと増えました。
 
全く新しい分野の仕事を始めたので、頭もフル回転し、床の中でも考え事をしていることが多くなった結果でしょうか。幸い、最近は仕事が軌道に乗りつつあるせいか、この手帳の出番は少なくなっています。
 
いずれにせよ、この二冊の手帳に助けられながら、毎日楽しく仕事をさせてもらっています。「たかが手帳、されど手帳」の感を強くする、今日、この頃です。
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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