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「男の美学」「男は自分を語らない」「男は黙って勝負する」、自分も「男」を60年余りやってきたのでこんな生き方が自然に身についている。ところが、仕事の場面、ビジネスの現場では黙っていては仕事にならず、積極的に自社の商品やサービスの優れた面を相手に伝えたり、自己の経験やノウハウを相手に解ってもらうように発信しなければ、文字通り「話にならない」ことが多い。仕事の場面で「演じる」自分と、一人の人間として「男」として「語りたくない」自分の狭間で悩みながら生きてきた60年余りというのはいささかオーバーか。
インターネットがわが国でも話題になりだし、小渕内閣が赤字国債の大量発行による公共工事の大盤振る舞い予算を組んだ10年ほど前、自分なりの問題意識から「地価・インフレ情報発信館」(http://www10.plala.or.jp/tika-infre/)というホームページを開設した。国の予算の40%近くを赤字国債の発行で補い、累積国債発行額がGDPを超えようとしていたことに心ある人々は危機感を持った。このままでは国家財政は破綻し、ハイパーインフレがわが国を襲うことになるとの危機感であった。自分は土地問題や土地評価の実務家の一人として「不動産はインフレヘッジ商品として機能するか」、「地価の上昇要因、下落要因を分析・研究する」という問題意識でH・Pを開設した。時宜を得たということもあって25万余のアクセスとなっており、それなりの使命は果たしたのではないかと納得している。
「世のため、人のために警鐘を鳴らす」という行為は「男の美学」と何ら矛盾するものではなく、すんなりと打ち出せたが、3年前に不動産事業部を開設し、毎月新聞折込する広告チラシやホームぺージで自社のアピールを行うことには、正直いってかなりの抵抗感があった。現に親しい友人・知人からも自社のホームページやチラシに自社の「宣伝文句」を入れるのはどんなものか・・・との意見が寄せられた。いずれも男の中の男といえる「男の美学」の持ち主からである。しかし、21世紀型の経営者たらんとする自分は踏み切った。自社の使命と目標を明確に示し、「お客様との約束」「社員の目ざす目標」、「自分への戒め」として常に高く掲げることに。
 
      わが社の目標と使命
○地域で信頼一番店を目指すこと。
        ○数多くの物件情報を提供し、物件選びのお手伝いをすること。
○お客様の取引の安全をサポートし、保障すること。
 
(忌憚のないご意見をお寄せ下さい。)
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高橋雄三
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男性
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不動産鑑定士
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