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インターネットを利用したマッチングビジネスが注目されています。
商品やサービスを提供する側と、その商品やサービスを探している側を結びつける、つまり、仲介するビジネスモデルです。
不動産仲介、結婚相談、就職情報誌など昔からあった「情報仲介業」が、インターネットを活用することで大量で質の高い情報提供を可能とする「情報産業」に変わりつつあるわけです。
インターネットは人びとの生活スタイルを大きく変えました。特に変化したのは、情報収集と商品やサービスの購入という場面でしょうか。本や車を買う、ペットやCDを買う、住宅を買う・借りるといった場合、まずインターネットで調べてから行動を開始するのは、今や当たり前になりました。
夏休みに長男夫婦と孫が住む北海道旅行を計画しました。
仙台港からフェリーに乗り、苫小牧で下船して、襟裳岬方面を車でゆっくり廻ろうという計画です。
Googleの検索エンジンに「仙台港・フェリー」、「苫小牧・ホテル」、「襟裳岬・旅館」と入力するだけで、必要な情報は全て入手できました。
便利な世の中になったものです。ただ、襟裳岬に近い旅館だけは、苫小牧に住む長男の助言で変更しました。
インターネットやホームページでは場所や外観、料金等は分かりますが、一番大切なサービスの質や内容はよく分からないのが実際です。
夏の北海道は、雄大な自然と涼を求めて観光客が押しかけます。
受け入れ側も年に一度の「かき入れ時」とばかりに、かなり無理をするようです。
なかには、「一度限りの客」として接客サービスに問題のある旅館もあるやに聞きました。
長男が薦めてくれたくれた「アポイ山荘」は様似町の第三セクターが運営するホテルで、本人も泊まったことがあるとのことです。
旅行にしろ、買い物にしろ、インターネットで調べただけでは不安感が残ります。
ましてや、住宅という大きな買い物の場合、インターネットだけでは調べきれない事も少なくありません。
結局、店舗を訪問し、営業マンに会い、現地を訪れることになるわけですが、それまでに、マイナス面も含めてなるべく多くの情報が入手できれば、それだけ不安感は少なくなるのではないでしょうか。
インターネットの世界も大きく変わろうとしています。Web1.0の時代は、一方的にでも情報発信をすれば通用しました。Web2.0の時代は、ブロードバンドつまり大量・迅速通信の基盤が作られ、画像や地図が導入され、お客様との相互通信が可能となりました。
今や、Web3.0の時代になりつつあります。ツイッターやフェイスブックに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)が普及しつつあり、インターネットの利用者相互の情報交換が普通になりつつあるからです。
「襟裳岬・旅館・評判」と入力すると、周辺のホテルや旅館についての第三者の評価情報・第三者としての利用者情報が容易に入手できる時代が、すぐ近くまで来つつあるのです。
これは、大変良いことではないでしょうか。
いい仕事をする企業、秀れたサービスを提供する会社が、第三者の評価としてインターネットで簡単に分かるからです。
反面、いいかげんな仕事をする会社にとっては厳しい時代となりそうです。
それも良いことではないでしょうか。
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