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今年も吾妻小富士の右下に雪うさぎが姿を現しました。福島盆地に住む人々にとっていよいよ春が来たことを知らせ、心をウキウキさせる「春告げうさぎ」です。雪うさぎはその輪郭をはっきりさせることで農作業に取りかかるタイミングを知らせてくれる「情報発信源」ともいえます。40年前、福島に住み始めて初めて雪うさぎを目にした時、桃の花が咲きそろい、菜の花が咲き乱れるその先に雪うさぎが真っ白な姿をみせてくれていたのを思い出します。「桃源郷」とは、きっとこういう土地のことをあらわす言葉なのだと思いました。
仕事柄、人が住むのに最適な場所、理想的な環境とはどんな条件を備えた土地なのかを考える機会が多くあります。人の好みや人生観、世界観によっても違いはあるわけですが、ロケーションとしては海や川、湖などの水の見える風景の先に高い山が望める場所が最高とされるようです。文字通り「高望み」な願望かもしれません。関東圏レベルでは、三浦半島や伊豆半島の西海岸沿いで富士山の見える場所、河口湖ごしに富士山の見えるロケーションは別荘地としては最適な立地ですが、毎日住み職場に通うには向いていません。幸い、福島盆地では吾妻・安達太良連峰の良く見える場所はいくらでもあります。川や湖ごしに見えるという条件を付けると、地域はごく限られてきます。しかも条件と合う土地は、水害を予測したハザードマップ(福島市発行)によれば20~30年に一度、50㎝~1mの浸水の危険がある地域と重なることが多いことが分かっています。
縁あって福島盆地に住むことになった以上、阿武隈川、摺上川、松川、須川、荒川沿いで毎春雪うさぎの姿を楽しめ、しかも安全な場所を探し出し、皆様に提案できるよう楽しみながら努力を続けています。
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