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地元紙の記者だった友人から、主催する勉強会の運営について相談を受けたことがあります。

 

参加メンバーの選び方と、講師・テーマの選定についてでした。

 

講師とテーマについては、主催者である友人の力量と経験・人脈が問われることであり、私は何も助言しませんでした。

 

参加メンバーについては、人数にこだわらずに、自分の頭でモノを考える人、しかも、本音でモノを言う人に限った方が、面白い勉強会になるのでは・・・とアドバイスしたことがあります。

 

その時に私の頭にうかんだことは、世の中には自分の頭でモノを考えない人がいかに多いかということでした。

 

「学校秀才」「試験成績優秀組」といわれた人は、世の中にゴロゴロいます。

 

でも、なぜか、世に出てはパットしない人も少なくありません。

 

教科書レベルのことを頭につめ込み、暗記さえすれば、学校時代はそれなりに「通用」するのでしょうが、世の中では、ほとんど役に立ちません。

 

正規の学校教育・高等教育を受けなかったのに、しっかりと自分の頭でモノゴトを考え、世の中の変化や人間の心を理解して、自分の力で世の中を堂々と生きている友人・知人も私の周りに多くいます。

 

特に、自分一代で会社を興し、発展させた経営者に共通していることは、自分の頭でモノを考えるという点です。

 

「学校教育が画一主義に陥っている」「全国共通センター入試制度が教育をダメにした」「偏差値中心主義が大問題だ」「思考力を育てない画一主義」と「価値判断の排除」こそ問題・・・。

 

問題点は数多く指摘されています。

 

世の中が大きく変化し、偉い人や国を信じていれば何とかなる時代がとっくの昔に終わっていることは分かっていながら、どうすれば良いのか分からない。

 

自分の頭で考えぬく、自分の理解できない世界のことは、信頼できる友人・知人を質問ぜめにする・・・。そんな覚悟を時代は求めているのではないでしょうか。

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高橋雄三
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