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前回、レンズ交換をしてから4年ぐらい経ったでしょうか。強化プラスチック製レンズのコーティングした部分のキズが目立つようになり、そろそろ換えどきかと考えたわけです。
メガネをかけるようになってから30年程です。テニス仲間の友人の薦めもあり、福島駅西口に近い眼鏡店でこの20年ほどフレームを買ったり、レンズを交換したりしてきました。
前回までは、スタッフの対応もしっかりしており、視力の検査や乱視のチェックも丁寧なものでした。
4年ぶりに訪れた店の雰囲気は少し違っていました。見覚えのある人はいなかったし、対応してくれた人は、何となく頼りがいのない感じで、清潔感のない人でした。
20年ほどのお付き合いなので、メガネ店には6~7回分の検査記録が残されています。
この4回ほど視力に変化がないので、今使っているものと同じ度数でいいでしょう、とのことでした。
自分としても、特に使っていて差しさわりはなかったので、同じものでお願いすることにしました。1週間ぐらいで入荷するとのことです。
その日の夜、夕食時にメガネ店のことが話題になりました。妻も同じ眼鏡店でメガネを買っているので、“何となく頼りがいのない人”といっただけですぐにピンときたようです。
年も年なので、視力も衰え、乱視の度数も変わっているかもしれないのに、検査もしないでのレンズ交換は、プロとしての仕事ではないのではないかとの結論に達しました。
その場から、すぐに電話して、訪ねた時に対応してくれたスタッフと話をしました。
4回の検査結果が同じだったので、検査なしでレンズの交換を決めてしまいました。自分の不注意でしたとの返事です。
失礼ですが、何年メガネ店にお勤めですかと聞くと、20数年になります。店主の息子ですとのことです。つまり二世経営者ということです。
その場で、レンズ交換をお断りしました。経験の浅いスタッフが、不注意で判断ミスをしたのであれば許されることでしょう。特に問題とせず、再度訪れて検査をして度の合ったレンズを注文することになったでしょう。
20数年の経験豊かな(?)二世経営者の対応としては、何とも頼りがいのないものですし、店の信用・信頼にもかかわることではないでしょうか。
次の週に、ある人の薦めで、老舗のメガネ店を訪ねました。やはり二世経営者で、清潔感と頼りがいの無い感じの人で、奥からオヤジさんらしき人が心配そうに時々顔を出していました。
時間もなかったので、視力検査は行わず、そのうち来ますと言って店を出ました。
「街のメガネ店」は「待ちのメガネ店」といわれています。人通りの多い街に店を出し、ひたすらお客さまの来店を待つという姿勢だからでしょう。
「街の不動産業」が「待ちの不動産業」といわれていたのと共通している面も多いようです。
いつも訪ねている郊外型書店の隣りにその名も分かりやすい「メガネ・スーパー」というメガネ店があります。
「安売りメガネ店」という印象と思いこみが強かったために、この類の店には入ったことがありませんでした。
今回、思いきって入ってみました。20分程かけて、視力や乱視の検査を受けました。左右の視力バランスが少し変わったこと、右眼は乱視の度は弱いとの結果でした。
納得のいく説明でしたので、その場で決めました。新しいレンズで世の中が少しでも明るく、先行きも見通せるようになれば・・・と少し期待しています。
「メガネ・スーパー」さんはメガネのディスカウント店として35年前の創業で、メガネ・ディスカウント業界の草分けだということも分かりました。
若人向けのメガネ店かと思っていましたが、来店客はお年寄りが多いようです。聴力検査機もあったので、聴力検査を受けてみました。
電話を受けるとき、左の耳が少し聴こえにくい感じがあったのですが、やはり、高音部の聴力が少し落ちているようです。
店を訪れたお客さまに、納得がいくまでの説明をし、お客さまに満足して、安心して買っていただく。商売のイロハ、原点ではないでしょうか。
「メガネ・スーパー」のスタッフの皆さんからは多くのことを教えていただきました。大きな「満足感」をいただきました。ありがとうございました。
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