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昨日、福島市の中心部の借地の上に建っている住宅を所有する方から相談を受けました。
 
 60坪余りの土地を戦前から借地しているのですが、建物も古くなったし、住む人も高齢者の一人住まいなので、何とかしなければとの相談でした。
 
 地代は年額50万円余りということで、決して安くはありません、経済的負担も小さくないとのことです。
 
 話し合いが進むうちに、何か、話が噛み合いません……。
 
 相談にこられた方は、借地人は建物を解体撤去し、更地にして、地主様に無償で返さなければならないと思い込んでいたのです。
 
 福島市の中心部の場合、「借地権」の価格は更地価格の4割~5割程度はすると説明すると、ビックリした表情をされました。
 
 わが国の借地法・借家法は、借り手の立場を強く保護しており、「借地権」というのは、立派な高価な価値のあるものですとの説明を聞いて、すっかり明るい表情になり、家族とよく話し合って、また来ますとのことでした。
 
 不動産に日常的に係わっている者や金融関係の人にとっては借地権に価格があることは「常識」ですが、永く借地をしている当事者にとっては、あまり知られていないケースもあるのだと、一つ勉強になりました。
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プロフィール
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高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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