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50年余にわたり、起業・創業についてない知恵を絞り、数多くのアイデアを検討し、図上演習(シミュレーション)をくり返し、実際に3社を立ち上げ、今現在、5つのビジネスを継続しています。
本業である不動産鑑定事務所を35年前に立ち上げ、周辺業務として補償コンサル業、不動産仲介業にも幅を拡げ、関連業務として「海外相続人所在不明者調査」業務も手がけています。
縁あって、ISO認証取得を支援する「東北環境技術」社の立ち上げに参画し、15周年となりました。
いずれも、人的資源・知的本を元手としたサービス業です。
資金・資本もなく、経験も少ない、普通の人が起業・創業できるのは、元手と技術が求められる物づくり=製造業ではなく、チエと熱意とチャレンジ精神さえあれば何とかスタートできるサービス業ではないでしょうか。
「すまじきものは宮仕え」という言葉があります。型にはまって自分の思い・志は胸の奥にしまい込んでひたすら上のために働くといった意味の「寄らば大樹の陰」の正反対の言葉です。
幼少の頃から、母親によく聞かされた言葉です。学校教育を終えれば、サラリーマンになるのが普通の人生であった(今でも大部分はそうですが)時代に、「すまじきものは・・・」と子供の前で口に出す母親の心境・真意は、今でもよく分かりません。
おそらく、自分の本当の思い・本音を、ポロリと口に出した・・・、あたりが真実でしょうか。
加えて、国立大学で通信工学を学び、神奈川県内の通信機器メーカーに就職していた義兄の生活を見聞きするなかで、普通のサラリーマンにはなりたくないな・・・との思いを強くしていました。
貿易商社、建設会社、業界団体と転職をしながらも、いつかは、独立して自分で会社を興したいとの思いは強くもっていました。
業界団体に在職中に中小企業診断士という経営コンサルタントの入門レベルの資格を取得したのも、そんな思いの表れだったのでしょう。
この資格は、外部に向かって経営のコンサルをしたというよりも、自分に対して、起業・創業のために何をすべきかを教えてくれたという意味で、大きな役割を果たした・・・と、今では思っています。
サービス業で起業する・・とはいっても、実は簡単なことではありません。「何でもやります・・・、便利屋です」といった切り口で起業するケースをよく見かけますが、永続きした例は少ないようです。
堅実な手法は、弁護士・会計士・税理士・司法書士・土地家屋調査士・不動産鑑定士というような資格試験に合格し、経験を積んでから独立開業するという道です。
いわゆる士業(資格サービス業)は、資格を取得するまでが難関であり、この段階で断念するケースが大部分です。
今は、難関を突破しても、経験を積み、修業する場を確保するのも容易ではない時代です。
つねづね、サービス業の起源・原点は何なのかについて考えてきました。
サービス業とは、一言でいえば、対価を支払ってくれる人に「満足」してもらうことにつきます。「お売りするのは満足感、モノではありません」(http://www10.plala.or.jp/tika-infre/manzokukan.html)というコラムを商工会議所の会報に載せたのは20年程前のことです。
相手に十分に満足してもらった上で、その対価として、それなりの料金をいただくということは、決して生やさしいことではありません。
まず、相手が何を求めているのか、どんな悩みや困りごとを抱えているのかを、理解することが第一歩です。
その上で、その悩みや望みに応えられる対応策やサービスが求められるわけです。
宗教については、本格的に勉強したこともないし、まったくの門外漢であった自分でも、ビジネスという切り口から宗教を考えさせられる機会は少なからずありました。
高額な壺などを押し売りする霊感商法で名高い○○統一教会や、「財務」活動として多額の寄付を求める○○学会の布教活動等は、ビジネスの起源と関係がありそうです。
関心をもつ⇒好感を抱く⇒ファンになる⇒信じこむ⇒信者・門徒となる⇒総てを捧げる・・・サービス業の原点であり、サービスのブランド化と共通点は多いようです。