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尻馬に乗るという表現があります。

 

人の乗った馬のうしろに乗るという意味で使われる場合と、騎馬隊列のうしろの方を進むという意味で使われることもあります。

 

幼少時を相馬で過ごし、野馬追いの騎馬行進を毎年見て育った自分にとっては、尻馬に乗るとは、隊列の後ろの方をついていく、あまり格好の良くない役割というイメージを強くもっていました。

 

念のためと思い、広辞苑で調べてみました。

 

「人の後ろについて、無批判的に物事をする」

「他人の言説に付和雷同する」とあります。

 

いずれにせよ、あまり誉められるべき行動ではないようです。はっきい言えば「軽佻浮薄」ということでしょうか。

 

同じような意味で「お先棒を担ぐ」という言葉があります。自分にとっては、大嫌いな言葉ですし、自分の生き方とは正反対な行動です。

 

政治の世界に限らず、経済界や実業界にもお先棒担ぎは少なくありません。

 

マスコミの世界にも「大衆迎合」的体質が根強くあるようで、結果として、お先棒を担ぎ、尻馬に乗る傾向は否めません。

 

教育の世界にも尻馬に乗るというほどではないにせよ、「大勢順応」的体質は根強いようです。「進学競争」に巻き込まれ、結果として「学歴社会」という遺物保存に手を貸しているといっては酷でしょうか。

 

暗記力重視の受験勉強と、試験勉強の勝者としての「高学歴保持者」が、肩書きだけで世の中で通用した時代は、とっくの昔に終わっているのです。

 

自分の頭で物事を考え、自分の判断と責任で世の中やビジネスに対処する「勇気」「気力」「知力」のない人が、「人の尻馬に乗ったり」「お先棒を担いだりする」と言ってしまっては身も蓋もないことでしょうか。

 

先週末、上京して数人の業界関係者とお会いしました。いずれも、インターネットを活用した不動産仲介業の最先端に挑戦している「大先達」「大ベテラン」です。

 

賃貸仲介、売買仲介とその立場やビジネスモデルは違っても、世の中から不信の目で見られている不動産仲介業の世界を少しでも良くしたい、透明な世界にしたいという「熱い思い」と「志」を持った同志です。

 

汗水流して稼いだ大切なお金を支払ってくれるお客さまの方を向いていない同業者が少なくないなかで、「顧客本位」「購入者代理」を貫いている、フロンティア精神の塊のような人達でした。

 

執筆中のネット不動産フロンティアノートの取材を兼ねた面談でしたが、多くのものを学びました。

 

折りにふれて、フロンティアノートの中でご紹介します。ご期待下さい。
 

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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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