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東日本大震災、福島第一原発のメルトダウン、ギリシャの国家破産、近年、想定外と思われていたことが次々と起きています。
 
 6~7年前のことでしょうか。ライブドア社長のホリエモン氏が「想定の範囲内」という言葉を連発して世の中を賑わせ、結果的には、想定外の有罪判決で塀の内側に落ちてしまいました。
 
 なぜ「想定外」のことが次々と起きるのでしょうか。その理由、原因について考えてみました。
 
 第一の理由は、「想定の範囲」つまり、想定のワクの設定が小さすぎたということです。
 
 東北地方沖の地震は最大でもマグニチュード8以下であり、津波の高さも5メートル程度との想定・予測をしていたわけです。
 
 この想定・予測が大甘であり、大マチガイであったことが、多くの犠牲を払って初めて学んだことです。
 
 第二の理由は、想定条件や想定する現象そのものを間違ってしまうケースです。
 
 人間の知識や経験は、大自然・大宇宙の前ではまだまだ「初歩的」な段階にあるという謙虚な姿勢を忘れて、「何でも分かっている」、「何でも解決できる」との思い上がりがもたらすことではないでしょうか。
 
 「学校秀才・受験優等生」レベルの「人材」が大手を振って世の中をリードできた時代は、とっくの昔に終わっているのです。
 
 電力業界も含めて、原子力ムラの住人といわれる人達はまだまだ反省が足りないのではないでしょうか。
 
 反省が足りないという点では、小沢一郎という男ほど「反省」と縁遠い人はいないようです。
 
 目先の利害・損失は声を大にして主張するようですが、自分の過去の言動や主義・主張は都合よく忘れてしまうようです。
 
 国民は小沢氏が思っているほどバカではないのです。真っ黒に汚れた手を振り上げて、どんな立派なことを主張しても、国民はその真っ黒に汚れた手をちゃんと見ているのです。
 
 小沢一郎という「政治家」から、金権と利権を取り除いたら何が残るのでしょうか。ぜひ見てみたいものです。
 
 小沢一郎氏の想定を超えて、世の中はどんどん進んでいくでしょうし、ぜひそうあって欲しいと願っています。
 
 この「想定外」は大歓迎です。
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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