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「骨を拾う」という心にズッシリと響く重い言葉があります。「遺骨を拾い収める」という意から転じて、「お前のことを最後まで見届けるよ、思い切り、命を懸けてやってみなさい」という意味で使われる言葉です。
私が大学を卒業して就職した時にトップから言われた言葉であり、今でも、鮮明に記憶しています。
戦前に三菱商事ジャカルタ支店長を務めた鈴木一雄氏の言葉です。「日中貿易促進会」同期入所の3人を前にして、「お前達の骨は拾ってやる。胆を括って仕事をなし遂げろ!」と激励してくれたわけです。
国交が断絶した状況下での民間貿易の窓口業務を担当するわけですから、そのぐらいの覚悟と使命感が求められていたということです。
この職場には3年ほどの在籍でしたが、得たものは大きく、貴重な体験でした。幸い、骨を拾ってもらうことはありませんでしたが、私の社会人としての原点となる多くのことを学びました。
最近の新聞報道で、遺骨を引き取らない、あるいは、引き取り手のいない「お骨」が少なくないとの記事を目にしました。
世相を反映した現象なのでしょうが、何か「むなしさ」を感じます。こんな時こそ、宗教関係者の出番なのではないでしょうか。「葬式仏教」に堕落しているなどの批判に対して、行動で「志の高さ」を示すことが求められているのではないでしょうか。
友人、親戚、親兄弟、少なくない故人の骨を拾ってきました。「棺(ひつぎ)を覆いて、その人の評価定まる」といわれますが、私などは、棺に入る前から、並み以下レベルではないかと自己評価しています。
志の高さにおいては人後に落ちないつもりですが、行動や能力では評価は大いに分かれるところだと思うからです。
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40年近く不動産に関わる仕事をしていると様々なことを体験し、いろんな人に出会います。
世の中には、金でなく、人で成り立っていると考える自分にとっては、人に会うことはなによりも大切であり、仕事のスタートラインそのものだと考えているからです。
しかし、人との出会いは限られたものです。まず時間的制約があります。それは、自分の自由にできる持ち時間が限られているという意味だけでなく、同じ時代を共に生きる人にしか会うことができないという歴史的制約があるからです。
さらに、空間的、地域的制約もあります。どんなに交通手段が発達し、通信手段が多様化しても、普通の人にとって、仕事や生活の基盤になる地域は限られたものです。結果として、人との出会いも「地域限定」が主体とならざるを得ません。
時間的制約、空間的制約を超えて、人に出会えるのが「本を通しての出会い」ではないでしょうか。
社会人となり、本を買う程度の経済的余裕ができてからは、「気になる本は全部買う」という生き方を続けてきました。
買った本を全部、隅から隅まで読むというのはとうてい無理なことです。目次と「まえがき」、「あとがき」には必ず目を通します。
この段階で、じっくり読むに値する本か、分野別の整理棚に収めて、後で資料として役立てることにするかの分別をします。
年間に50~60冊の本を買うとして、手許に置いてじっくり読む本は5~6冊でしょうか。大部分は整理棚行きです。
自分が、今、取り組んでいるテーマ、これから取りかかるテーマに関する本が「気になる本」の中心なわけですが、関係がありそうな分野の本も結局買うことになってしまいます。
世界経済の動向、日本経済の見通し、不動産業界の現状と予測、不動産仲介業のあり方と問題点などが、今の主要な関心事です。
最近は、本を通しての情報収集よりも、インターネットを通しての情報入手の方が量的にも質的にも、速さ・鮮度という点でも優れたものになっていると強く感じることが多くなりました。
最先端の議論は、今や、インターネットを通して行われているのではないかとさえ思えます。
電子書籍というジャンルも本格化しそうです。自分は購入したことはありませんが、書き込みやアンダーラインを引くことができないのは、不便ではないかと、かってに心配しています。
本題に戻りますと、年間に購入する本のうち、約半分は不動産関連の本です。家づくり、安全な土地の選び方、不動産取引の知識、仲介業者の選び方、中古住宅のチェックポイント等々、ほぼ総ての分野をカバーする内容です。
これらの本は、これから不動産を購入しようとするお客さまにも役立つものだと考え、2年前から、不動産事業部のカウンターの隣りに置くことにしています。「安心・安全取引サポート文庫」と名づけて、来店したお客さまに自由に無料で貸し出していますので、ぜひご利用下さい。
今年もあと3日で終わりです。慌ただしい毎日を過ごしていると1年はあっという間です。
1年を振りかえり、新しい年を迎える準備の一環として、当社の今年の主なできごとを拾い出してみました。
第一は、当事務所の中堅職員、大橋卓也君が不動産鑑定士試験に合格したことです。
某国立大学を6年かけて「中退」した猛者ですが、鑑定士試験には手こずったようで、7回目での栄冠獲得です。
規制緩和の流れを受けて、不動産鑑定士試験の合格者は倍増するはずでしたが、実際は門戸は狭くなり、今年の合格者は106人、合格率4%弱でした。もちろん、福島県内では唯一の合格者です。
第二は、10年選手である一條祥宏君が、宅地建物取引主任者試験に合格したことです。
宅建主任者の試験も、年々難しくなっており、今年は全国平均で15.2%の合格率でした。
一條君が合格したことで、当社の宅建取引主任者は6人体制となります。不動産鑑定士(合格者を含む)も3人体制となり、会社としての陣容は整いつつあるといえます。
第三は、1月から連載を始めた「ネット不動産フロンティアノート」が、連載40回で総論編を終え、12月から各論編へと進んだことです。
おかげさまで好評で、全国の同業者や一般読者の方々から、メールや電話をいただいております。
不動産仲介業のあり方や問題点、課題について真正面から向き合い、真剣に取りくもうとする姿勢が、一定の評価をいただけたものと受けとめています。
不動産データ&ジャーナル社の浅見貞男編集長の強い推薦もあり、新年早々出版される予定です。
世の中全体が、不況の風が強まる中で、不動産仲介業界も苦戦を強いられています。
風雪は人を鍛え、不況は経営者を強くする。そんなメッセージを込めて書き進めました。
自分自身の勉強にもなったし、不透明感の強い不動産仲介業の世界を少しでも、透明性のある業界にするために役立つことができれば……、との思いからです。
新しい年も、厳しさを増す1年となりそうですが、社員一同、力を合わせ、チエを出し合ってがんばり抜く覚悟です。
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