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デフレの時代が20年も続くと、世の中には重く暗いムードが蔓延してきます。
 
デフレの時代に得をした、損をしなかった人や階層はいるのでしょうか。年金生活者や高貯蓄層は、年金や貯金が目減りしなかったという意味では、得をしたのかもしれません。
 
国民一般のなかには、将来展望が不透明ななかで、鬱積した気分が蔓延しています。特に、若者にとっては、就職難・低賃金の苦難の時代が続いています。
 
そんな気分を吹きとばすかのように、年末の政権交代に続いて、円安・株高現象が起きています。
 
江戸時代の末期、慶応3年(1867年)の夏から翌年の春にかけて、天から御礼(御符)が降ってきて、民衆が仮装をして囃子言葉の「ええじゃないか」等を連呼しながら集団で町々を巡って熱狂的に踊った現象があったと歴史は教えています。
 
東海道から始まり、近畿から江戸、四国まで広がった社会現象であり、結果として「倒幕派」を助勢した「運動」だったようです。
 
260余年続いた江戸の世の閉塞感を打破する反作用的な現象だったと理解することができます。
 
「円安・株高 ええじゃないか」、「景気回復 ええじゃないか」、「インフレ・賃上げ ええじゃないか」、そんなムードが日本中に蔓延している気がしてなりません。
 
気になるのは、白から黒にトップが交代しただけで、「通貨の番人」日銀までが「何でもかんでも ええじゃないか」のムードに流されかねないことです。
 
世界経済はオセロゲームではないのです。三本の矢程度の旧い手法で、黒が白をひっくり返すほど甘くないと見るのはヒガ目でしょうか。
 
独立性こそが最大の存在理由であるはずの日銀までが、「ええじゃないかの踊りの輪」に加わってええのでしょうか?
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プロフィール
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高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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