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世の中には、人間の本性について、性善説と性悪説という二つの見解・「学説」があります。
 
たしかに、全身これ善意の固まり、人を疑ってかかったことなど一度もないという方も、たまには見かけますが、ビジネスの世界で生きていけるかどうかは、はなはだ疑問です。
 
好意や善意でスタートしたことが、結果として相手や世の中に迷惑をかけたり、被害をおよぼしたりする例は少なくありません。
 
信仰や宗教の世界は別として、実務や実業、ビジネスの世界では、「性悪説」を前提としなければ、安定した永続性のある仕事はできないようです。
 
ましてや、「海千、山千」といわれる「したたかな人」が多いと云われている不動産業界にあっては、人の善意や物件の「優良さ」を頭から信じて取引をすることなどは大変危険なことです。
 
仲介業者にとっては、日常的な仕事として慣れた業務ですが、お客様にとっては、一生一度の高額な買い物をするわけです。
 
人の善意や性善説を前提にするのではなく、万一の場合、最悪の場合に備えて、十分な調査や検討が求められるのは当然のことです。
 
住宅取得は、物件選び、業者選びから始まって、ローン手続き、契約・引渡しまで、お客さまにとっては初めてのことばかりです。
 
初めて体験することを失敗しないで進むコツは何でしょうか?
 
それは先達・先輩の体験を聞くことでもあり、資料や文献を調べることが最初の一歩でしょう。
 
加えて、自分の目で見て、耳で聞いて、頭で考えること、つまり自分で勉強することにつきると思います。
 
人の善意を信じ、他人の説明を「鵜呑み」にするのではなく、自分が理解し、納得するまで調べつくすことではないでしょうか。
住宅は、一生に一度の高額な買い物です。しかも、失敗は許されない買い物です。
 
私どもも、真剣勝負のつもりでお客さまをサポートします。
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先週の日本経済新聞の一面トップに「通販、コンビニ・百貨店抜く」との記事が載っていました。
 
08年度の通販の総売上高は8兆円を超えたものとみられ、コンビニ(8兆円弱)、百貨店(7.2兆円)の市場を上回りました。
 
通販市場にはネット以外に電話、FAX、〒も使われていますが、ネットが7割強となっているようです。
 
不動産業界も、ホームページとインターネット経由のお客さまが年々増加しており、今や8割近いお客さまがネットで物件探しと、業者選びをする時代です。
 
売買仲介や賃貸仲介の場合、ネットだけで完結するわけではありませんが、ネット経由で十分な情報収集と、下調べ、下見をしてから来店されるので、結論を出すのも早く、私どもも大助かりです。
 
賃貸物件を探しているお客さまの場合、希望条件に合致する物件を数件に絞り込んで来店するお客さまが大部分であり、2~3件ご案内すると「即決」となるケースが多くなっています。
 
これは実質的には「ネット通販」といってもまちがいはないものでしょう。このネット経由の賃貸仲介の売上高を加えればすでにネット通販はデパートを抜いているかもしれません。
 
時代はまちがいなくネットの時代となっています。私どもの仕事のやり方も、ネットの時代に遅れないように、新鮮で確実な情報提供と安全・安心の取引をサポートできる体制に一層努力しなければと肝に銘じている今日、このごろです。
 このコラムでも受験秀才や学校秀才といわれた人が、実際の仕事や現実社会ではあまり役に立たない、はっきりいえば「使いものにならない」ケースが少なくないことを何度か取り上げました。
 
 今回はその原因について、改めて考えてみました。
 
受験勉強や学校レベルの勉強の最大の特徴・弱点は記憶・暗記中心になりがちで、理解力や判断力といった人間が社会生活を営む上で最も大切な能力を鍛える場になっていないことではないでしょうか。
 
 今、話題の「かんぽの宿」の売却価格についての前総務大臣の発言や行動を通して、そんな感じを改めて強く持ちました。
 
 売却(予定)価格が、高いのか、安いのか、妥当なのかは、機会があれば改めて論ずるとして今回はふれません。感じとしていえば、ほぼ妥当なものではないかと思えます。
 
 問題は、前大臣の「かんぽの宿」問題の取り上げ方であり、その後の対応のしかたです。
 
たしかに、2,400億円の費用をかけて作ったリゾート施設を、たったの109億円で一括売却しようという話ですから、一見すれば「不当に安い」と見えるでしょう。国民感情がそう受けとめるのはやむを得ない面もあるでしょう。
 
しかし、年間に50億円強の欠損を出す施設であることも、又、事実のようです。
 
日本郵政側は当然、多額の費用をかけて鑑定評価をしているはずです。この評価書を全面に公開すれば短期間で解決する程度の問題にすぎません。
 
鑑定評価額は妥当なものか否か、公正・適正な評価が実施されたのか否か、それほど手間ヒマかけずに判明することです。
 
さらに公開された、オープンマーケットで売却手続を進めれば、何ら問題にすべきことはないはずです。
 
前大臣の対応はこれらの一連の問題について首をかしげざるを得ない対応に見えました。
 
「国民の財産を掠め取られた」とか「正義にかかわる問題」だ……の一連の発言は、大人の、しかも政治の世界に永くいた人の言葉としてはあまりにも拙劣です。
 
しかも、西川社長の後任人事をめぐって、麻生総理から受け取った「私信」を公開するなど、大人としての「常識」や最低限のマナーも心得ていないことまで白日の下にさらしました。
 
聞くところによれば、天下の東京大学法学部を首席でご卒業されたそうです。
 
学校秀才のお手本、試験勉強のトップランナーといっていい人のようです。
 
片や「時の人」麻生総理は、前大臣の学習院初等科、中等科の大先輩にあたるようです。
 
前大臣の方は、初等科・中等科を通して「秀才の誉れ」高く、教育大附属高校に進学したそうです。
 
麻生総理の方は「秀才」でない側の「代表」であったようで、学習院の関係者のあいだでは有名な話のようです。
 
問題は、学校の勉強が良く出来たか否かではなく、世の中に出てから、現実社会からどれだけ学んだかではないでしょうか。
 
世の中で、仕事の世界で必要とされる能力は、学力だけではなく、気力・体力・胆力・金力・判断力・先見力・指導力といった総合的な力です。
 
遅ればせながら、自分も、学力・体力向上は所詮無理なので、せめて気力・胆力・判断力・先見力の維持・強化に努めたいと心しております。
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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