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 ちかごろの世の中、特に政治の世界を見ていると愚直に生きることの難しさをつくづく感じます。
 
 親の影響からでしょうか。物心ついてからは「誠実に生きる」ということを心がけてきたつもりです。
 
世の中にも正面から向き合う、人とは誠意をもって付き合う、仕事は誠実に行うことなどはあたりまえだと思っていました。
 
ところが、世の中には器用に生きる、要領よく振る舞う、狡猾に立ち回ることこそが、「大人の生き方」とする風潮が少なくないようです。
 
不動産仲介業の世界に限らず、相手の情報不足、経験不足、無知に乗じたビジネスを展開している「ヤリ手」も少なくないようです。
 
政治の世界は特にひどいように見えます。政権与党の「最高実力者」と称する人が、まっ黒に汚れた手を振り上げて、立派(?)なことをとうとうと並べ立てて、何ら恥じることがないように見えます。
 
国民は、利権や「子ども手当」をバラマケば、結局は、皆ついてくるとでも思っているのでしょうか。
 
大した苦労もせず、修羅場をくぐったこともない「大物」がリーダーでこの国は大丈夫なのでしょうか。(今現在、人生最大の修羅場を経験していることは確かなようですが……)
 
不動産事業部を開設し、不動産仲介業を始めて5年たちました。仲介業、特に売買仲介業は、お客さまごとに、物件ごとに、毎日が真剣勝負だとの思いで取り組んでいます。
 
おかげさまで、100人を超えるお客さまの売買仲介をお手伝いさせてもらいました。まだまだ、反省すべきことも多く、改善すべきことも少なくありません。
 
しかし、仲介業に取り組んで本当によかったと、心から思っています。お客さまと、本音で付き合える仕事、いい仕事をすれば、いつかは必ずお客さまに分かってもらえる仕事だと、つくづく思います。
 
これからも、愚直に、不器用に生きる途を貫いてゆく覚悟です。
 
そういえば、今年の年賀状は、以下のようなものでした。
 
愚直に、不器用に
祖国を憂いて半世紀
世界大不況は、そんな思いも
吹き飛ばす勢いです。
二番底に備えて何ができるのか。
肚をくくり、生みの苦しみに耐え、
踏ん張る年を迎えたようです。
 
 
2010年  元旦
 
高橋 雄三
 
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ネット不動産フロンティアノートを書き進めています。先週で30回分まで書き上げ、ホームページに載せました。今朝は、朝4時過ぎから中古住宅の流通について書き始めましたが、論点が多く、出勤時までにはまとめられませんでした。

 

中古住宅全般について一言で表せば、玉石混交の世界ということでしょうか。

 

玉石混交とは正確には「玉石混淆」と書き、「すぐれたものとつまらぬものが入りまじっていること」の意味です。

 

中古住宅には、次のような商品特性があります。

       総てが、個別性の強い、ユニーク商品である。

       玉石混交の世界であり、玉か石かの見分けが難しい。

       品質・機能を見極めるには、専門的な知識・経験・技術を必要とする。

       地域限定の商品である。

       商品と扱い業者に対する不安感・不信感が根強い。

       売り主は住宅の良い面、マイナス面をよく知っているが、買い主はマイナス情報は入手しにくい。

 

仲介業者は、このように扱いの難しい物件を、お客さまが納得するまで調べつくさなければなりません。

 

戦後の混乱期に建てられた住宅は、文字通り粗製乱造で、資材も品質も劣るものが多かったようです。

 

しかし、70年代以降、特に宮城県沖地震を契機として強化された耐震基準(1981年基準)を満たす住宅は、性能・機能ともに耐久性のあるものが大部分です。

 

しかも、1981年以降に建築された住宅が、今や住宅ストックの6割を超えるまでになりました。

 

これからは、築30年以上の中古住宅も市場で流通する時代に、中古住宅の取引が新築住宅を上回る時代になるのではないでしょうか。

 

中古住宅・マンションは、建てた時の品質・性能はほぼ同じでも、住んでいた人、使っていた人により大きな差違が生じます。

 

スタート時点は一緒でも、年を重ねるにつれて、玉と石に変わっていくところが、「中古住宅流通」の難しさでしょうか。

 

こんな難しさをかかえながらも、中古住宅市場は大幅に伸びると予想されています。

 

不況がながびく中で、長期の住宅ローンを目一杯組むことに否定的な考えが強まっていることも中古住宅市場にとっては追い風です。

 

若者のあいだでは、ネットオークションやリサイクル量販店などでの取引に慣れたため、「中古」という言葉に対して悪いイメージを持たなくなってきていることも指摘されています。

 

新築に手が届かないから中古住宅を買うのではなく、その家にしかない魅力を生かし、自分流に改造・リフォームして、自分流の「住生活」を楽しみたいというお客さまは確実に増えています。

 

私ども仲介業者の仕事は、お客さまが玉と石を見分ける際のお手伝いをすることに加えて、「石」を磨いて「玉」にするお手伝いをすることも大切な仕事の一つではないかと思っています。  
 

 岐阜市に住む菅野さんから以下のメールが届きましたので、ご本人の了解を得て、全文をご紹介します。

 

 

なかなか天候に恵まれなかった1ケ月ですがいかがお過ごしでしょうか?急に冷え込んだりする陽気に身体がなかなかついていけず、妻は風邪気味です。

 

さて先週土曜日岡山の長男家族と四国まで足を延ばしました。よくテレビで放映されている丸亀市の讃岐うどん店なかむらを訪れ、本当に美味しいのかどうか一度味わってみたかったからです。

 

長男夫婦は3度ほど通っているので駐車場の穴場を知っているのですぐお店近くに駐車できました。しかしそれからが大変です。10時半なのにもうすでに150人の行列です。駐車しているナンバーから北九州、奈良、長野大宮など全国から来ていることがわかりました。

 

待つこと1時間(それでも少ないそうです。日曜なら2時間待ちだそうです)、行列している人たちの会話からリピーターが多いことがわかりました。確かに うどん2玉で250円ですから安いことは安い。

 

自分たちの順番になったら、しょうがを擦る、ネギを入れる汁を入れる等の作業はセルフで行います。後ろの人を気にして手早くしようと思うと汁をこぼしたりとしますのであせりは禁物でした。

 

さて透明な汁をうどんにかけ食べ始めると驚きました。こしがあり、汁が美味しい。関西風うどんが一番美味しいと思っていましたが全く甲乙つけがたくすっかりファンになってしまいました。ネットでも購入できるそうですが並んで食することで美味しさを一層感じられるのでしょう。

 

このなかむらは製麺業者ですから、手の届く販売上のサービスは一切しません。お金を受け取る人、行列から注文を聞く人、麺をゆでる人が製麺所にいるだけです。こんな少人数で運営しているから安い価格を提供できるのかと納得しました。

 

もともと地元の人が昼飯がわりに通う所でしたので、出来立ての麺を安く提供するのは当然な成り行きだったのでしょう。全国的に有名になっても昔ながらの販売を続けることで顧客が満足し、また通ってくれるという哲学をこの経営者はお持ちなのだなと感心しました。「金の品質、銀の価格」という商売のことわざがありますが、まさに地でいってるなという感触を得ました。

 

顧客は麺のうまさと低価格に満足し本当に得したような気分になります。私も十分満足し、また来たいと思いました。出来立ての麺を購入して帰り、家で食べましたが本場で食べた感触は蘇りませんでした。やはり並ぶことで期待度が上がり美味しく感じられるのかなーと妙に納得してしまいました。

 

ところでおそばも好きですので、そば生産量日本一の福島のそばが恋しくなりました。昨日今陽子(ピンキーとキラーズ)が信夫山近くのおそば屋さん御山角屋を訪問し、紹介する番組がテレビで放映されていました。

 

 

 

以上が、メールの全文です。実は、このメールが届く直前まで、前週、コラムを一回も書かなかったことが気になって、「中古住宅は玉石混淆の世界」というテーマで、ない智恵を絞っていたところでした。

菅野さんありがとうございます。助かりました。

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不動産鑑定士
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