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昨日、福島テレビの記者・カメラマンからなる取材チームが事務所を訪ねてきました。

 

今日(7月1日)、正午に報道規制解除(マスコミ発表)になる平成22年の相続税路線価についての取材です。

 

全国的に地価の下落傾向が続くなかで、何か明るい話題はないかといったテーマが中心でした。

 

福島市内の商業地の最高地点は旧電車通りにあるわけですが、20年前には、1,000万円/3.3㎡だった地価は、今年の発表では100万円/3.3㎡弱です。

 

20年間で10分の1まで下がったわけですから、その影響は大きなものです。

 

土地の所有者にとっては、なんとなく損をした感じが強いわけです。高値で土地を買った人は「実損」になりますが、不動産バブル以前からの所有者は、別に「実損」があるわけではありません。

 

その土地を担保に入れて借入をする際に評価額が下がり、追加担保を求められたり、借入金額が減少するという意味ではマイナスです。

 

担保に取っている金融機関にとっては大きなマイナス要因です。

 

わが国の金融機関は、伝統的に不動産担保を重視してきましたから、担保価値(評価)が下がることは大問題です。

 

貸付金額に見合った不動産担保がないと、業績の良い会社にも融資しにくいといった内部事情があるようです。

 

不動産の担保価値が下がる→融資額が減少する→不況が続く→不動産価格が下落する、といった悪循環が続くことになります。

 

地価下落はマイナス面だけではありません。新しくビジネスを始めようとする人にとってはチャンス到来といえます。

 

土地の値段が下がり、家賃が下がれば、新規開業に挑戦しやすくなります。現に福島市内でも、文化通りや並木通りでは、ファッション関連のセンスの良い店を始めた「若者」も少なくありません。

 

前にも紹介しましたが、置賜町で昨年末に開店した「福島元気酒場」(ホルモン横丁)は、安くて旨いと評判で、連日賑わっているようです。

 

こんな話を約30分しました。テレビカメラが回るなかでの取材ですので、少し緊張しましたが、編集の担当者が4分程度に上手にまとめてくれるようです。

 

今日(7月1日)午後6時15分頃の放送予定です。編集のプロがどんな風にまとめてくれるのか楽しみです。

 

皆さんも時間の合う方は、ぜひご覧下さい。
 

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三題噺ではありませんが、いずれも「不」の付く言葉です。

 

不安という心理状態を少し掘り下げて考えてみると、その原因としては、情報不足・知識不足・経験不足ということをあげることができます。

 

つまり、「知らない」・「分からない」ということが根底にあることが分かります。

 

とすると、知ること、分かることが不安感を取り除き、安心感につながることが理解できます。

 

住宅・不動産という買い物は、普通の人にとっては一生に一度、しかも、年収の3倍、4倍の高額な商品です。

 

高額商品としての土地や建物を買う時に心がけるべきことは何でしょうか。

 

まず時間をかけてじっくりと調べることです。物件は次々と出てきます、しかも、供給過剰・買い手市場です。

 

物件の良い面、マイナス面、自分や家族との相性、納得のいくまで調べつくすことです。

 

ローンを組んで買うわけですから、将来の支払についても、様々なケースを想定して「考えぬく」ことも大切です。

 

仲介業者としての私どもの会社としても、お客さまに物件を紹介するだけでなく、お客さまの不安や悩みに「専門家」としての立場からアドバイスすることが大切な時代になってきました。

 

お客さまの立場に徹したサポート、コンサルティングができるかどうかで、仲介業者として生き残れるか否かが決まる時代だと言っても過言ではありません。

 

次は、不信感についてです。

 

お客さまは、不動産仲介業者に対して強い不信感を持っています。

 

街の中小不動産業者に対するイメージは、「不透明」、「怖い」「怪しい」、「騙されそう」といったマイナスイメージが強く残っています。

 

大手業者に対しても、「即決主義」、「売上至上主義」、「物件情報の囲い込み」といったイメージを強く持っているお客さまが少なくないようです。

 

これらの、仲介業界に対するマイナスイメージは、決して理由がないものではありません。

 

売り手市場・貸し手市場が永く続いたために、仲介業者が売り主や貸し主の方を向いて仕事をするのが当たり前という体質になっていたことに大きな原因があると考えられます。

 

汗水たらして稼いだ大切なお金を支払うお客さま、買い主・借り主が本当の意味での「顧客」であることに気づくのが遅れているのです。

 

先週お会いした、横浜のオンライン不動産の宮沢社長の言葉が耳に残っています。

 

「不動産業界というのは全く不思議な世界だ」、

「お客さまの方を向かないで仕事のできる業界は他にはない、全く異質な体質だ」と大ベテラン社長は言っていました。

 

(株)オンライン不動産は買い主の立場・利益に徹する「購買代理」という立場で仕事を進めることを宣言している会社です。

 

しかも、ホームページとメールというインターネットの利点・特徴を最大限に活用するビジネスモデルです。

 

社名もそのものずばり、「オンライン不動産」と5年前に変更したというのですから徹底しています。

 

当社も、ネット不動産業界の草分け的存在である宮沢社長から大いに学び、お客さま本位の姿勢を一層強めるために、工夫を重ね、努力を続けるつもりです。

 

 

 

 

Wカップ、ベスト16進出を日本代表が決めました。内容的にも3-1の快勝です。

 

世界を驚かせる活躍が期待できそうです。


尻馬に乗るという表現があります。

 

人の乗った馬のうしろに乗るという意味で使われる場合と、騎馬隊列のうしろの方を進むという意味で使われることもあります。

 

幼少時を相馬で過ごし、野馬追いの騎馬行進を毎年見て育った自分にとっては、尻馬に乗るとは、隊列の後ろの方をついていく、あまり格好の良くない役割というイメージを強くもっていました。

 

念のためと思い、広辞苑で調べてみました。

 

「人の後ろについて、無批判的に物事をする」

「他人の言説に付和雷同する」とあります。

 

いずれにせよ、あまり誉められるべき行動ではないようです。はっきい言えば「軽佻浮薄」ということでしょうか。

 

同じような意味で「お先棒を担ぐ」という言葉があります。自分にとっては、大嫌いな言葉ですし、自分の生き方とは正反対な行動です。

 

政治の世界に限らず、経済界や実業界にもお先棒担ぎは少なくありません。

 

マスコミの世界にも「大衆迎合」的体質が根強くあるようで、結果として、お先棒を担ぎ、尻馬に乗る傾向は否めません。

 

教育の世界にも尻馬に乗るというほどではないにせよ、「大勢順応」的体質は根強いようです。「進学競争」に巻き込まれ、結果として「学歴社会」という遺物保存に手を貸しているといっては酷でしょうか。

 

暗記力重視の受験勉強と、試験勉強の勝者としての「高学歴保持者」が、肩書きだけで世の中で通用した時代は、とっくの昔に終わっているのです。

 

自分の頭で物事を考え、自分の判断と責任で世の中やビジネスに対処する「勇気」「気力」「知力」のない人が、「人の尻馬に乗ったり」「お先棒を担いだりする」と言ってしまっては身も蓋もないことでしょうか。

 

先週末、上京して数人の業界関係者とお会いしました。いずれも、インターネットを活用した不動産仲介業の最先端に挑戦している「大先達」「大ベテラン」です。

 

賃貸仲介、売買仲介とその立場やビジネスモデルは違っても、世の中から不信の目で見られている不動産仲介業の世界を少しでも良くしたい、透明な世界にしたいという「熱い思い」と「志」を持った同志です。

 

汗水流して稼いだ大切なお金を支払ってくれるお客さまの方を向いていない同業者が少なくないなかで、「顧客本位」「購入者代理」を貫いている、フロンティア精神の塊のような人達でした。

 

執筆中のネット不動産フロンティアノートの取材を兼ねた面談でしたが、多くのものを学びました。

 

折りにふれて、フロンティアノートの中でご紹介します。ご期待下さい。
 

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高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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