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安倍総理に続き福田総理も1年足らずで政権を投げだしました。内閣が長続きしない原因は、政策の裏付けとなる、財源・税収の不足にあることは明らかです。
財源が無ければ、どんなに立派な政策でも現実化することは不可能で、「絵にかいたモチ」にすぎません。国民に「絵にかいたモチ」しか配れなくなった理由もはっきりしています。ここ10余年にわたる経済の低成長で国の税収が減り続けていることです。
08年の国家予算では税収は53兆円余り、歳出は82兆円余りです。歳入不足(30兆円弱)は国債の発行、つまり国の借金で賄っているわけです。国と地方の公的債務(借金)はおよそ1,000兆円となり、限界に達しているわけですから、年間30兆円のワクを外して国債発行額をもっと増やしてバラマキ政策を実行せよという主張に説得力は感じられません。
福田総理の後継に5人の候補が手を挙げていますが、国家財政の厳しい現実を直視し、国民にも負担を求める「国家指導者」(ステーツマン)としての姿勢を感じる人は少ないようです。与謝野馨氏が財政再建を前面に打ち出し、消費税引き上げの議論も避けないという姿勢を貫けるか否か、しっかりと見守りたいと思います。
自民党の総裁に誰が選出されても、この秋とも予想されている総選挙で、与野党いずれが勝ってもはっきりしていることがあります。それは「ない袖は振れない」ということです。つまり財源が無いのですから、バラマキ政策はできないということです。
教育や福祉、年金、医療といった最低限の政策実施にすら現在の税収では決定的に不足しているのが現実です。これを国民の側から見れば「ない物ねだり」的な期待とはっきり決別し、国や地方のムダな支出(公務員の人件費を含めて)を切り落とすことを前提とした、国民負担の引き受け、つまり当面は消費税10%台への引き上げを受け入れざるを得ないということではないでしょうか。
大インフレにでもならない限り、1,000兆円の国と地方の借金は消えないわけですから、国民負担率の上昇、つまり消費税を中心とした増税策以外に選択の道は考えられません。何年後になるかは別として、消費税10%台の世界を考えてみました。
① 国民の消費支出は減少し、不況感が強まるなかで、ディスカウント・ストアだけが売り上げを伸ばす時代が10年は続く。
② 不動産業界では仲介手数料を中心に「価格破壊」の時代に突入する。個人間の中古住宅の売買価格には消費税がかからないので割安感が広がり、中古住宅の取引が活発化する。それに伴い「住宅インスペクション」(住宅性能検査)が普及する。
こんな予測をしてみました。いずれにせよ厳しい時代になることはたしかです。厳しい時代に生き残る策はただ一つ。それはお客さまの一番近くに居て、お客さまの立場に徹して仕事をすることだと信じて疑いません。そのためには、仲介業務の効率化・低コスト化を徹底する必要があります。ホームページとインターネットの活用で一層の効率化・低コストの経営体質を実現し、厳しい時代をお客さまと共に生き残ることを目ざしてがんばりぬきます。
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http://www.sakurajimusyo.com/ )が9月3日から不動産仲介業を開始しました。
不動産のコンシェルジュとして、近年、急成長を遂げてきたさくら事務所(5年前の4月に、当時埼玉県春日部市にあった事務所兼自宅に長嶋所長を訪ねたことがありました。自分はその頃、わが国でバイヤーズ・エージェントという不動産の買主側に徹したビジネスモデルは成り立つか否かということに強い関心を持っていたので意見を聞くために訪ねたのです。
春日部駅前から乗ったタクシーの運転手さんに住所を伝えても、その近くまでは行けたのですが、会社にたどり着くことはできませんでした。問い合わせの電話に出た長嶋所長自らが、サンダル履きで出迎えてくれたのが思い出されます。
住宅街の片隅で遠慮がちに小さな看板が出ていただけなので見つからなかったわけです。自宅の2間をぶち抜いた事務所は活気に満ちていました。知性と専門性を感じさせるスタッフが自信に溢れた表情で仕事に集中していた姿が印象に残っています。
長嶋所長のアドバイスは、
①バイヤーズ・エージェントという言葉は、わが国では一般化しておらず、なじみがないので、別の表現を考えるべきだ。
②売主、買主、双方から手数料をもらえる「両手」のおいしいビジネス狙いのわが国の業界で、買主の代理人(バイヤーズ・エージェント)に徹するというのは難しいのではないか。米国では法律で双方代理(売り手と買い手の双方の仲介人として両方から手数料をもらえる仲介の手法)を禁じた州が多くなったので、買主代理(バイヤーズ・エージェント)が一般化し、普及したのではないか。
③しかし、わが国でも買い手の立場は弱く、経験や専門知識ではプロの不動産業者(ハウスメーカーやマンションデベロッパーも含めて)には太刀打ちできない場面が多い。ならば、買主の立場に徹した住宅購入コンサルティングやホームインスペクション(住宅診断)はビジネスとして十分に成り立つと考えている。
ホームページ活用とマスコミ対応の広報活動で、さくら事務所の存在とビジネスモデルが広く認知されつつあるので、将来展望は明るいと思っている。
近々、事務所を「都心部に移し、2~3年後には大阪へも進出したい。株式上場も視野に入れている。
と熱っぽく語ってくれました。
創業10年で15,800組の住宅購入コンサルティングの実績ということですから、累計売上高は20億円~30億円程度でしょうか。大阪進出も果たし、今回不動産仲介部門も別会社で立ち上げるというのですから、株式上場も射程内に入っているようです。
わが国の不動産業界を透明性の高い、フェアーなものにしたいという高い志を掲げ、業界のフロント・ランナーとして努力している長嶋所長をはじめとするさくら事務所のスタッフの皆さまに心から敬意をあらわすとともにお祝い申し上げます。
共にがんばりましょう!お客さまのために、業界の透明化、近代化のために!
9月1日は亡き母の103回目の誕生日です。
1905年(明治38年)9月1日生まれですから、歴史年表によれば「日露両国が休戦議定書に調印した日」です。世界の大国ロシアを相手にしてアジアの小国日本が地上戦、海戦ともに勝利し、欧米列強を驚かし、列強諸国の植民地であったアジア各国の人々に大きな希望と勇気を与えた「大勝利」と位置づけられています。
母が生まれた家は、相馬市の中心商店街にある「和田屋酒店」という老舗で、今でも合資会社和田屋酒店として五代目ががんばっています。
二代目が酒蔵を2棟建てた年だったので、記念して「クラ」と名前を名付けたということのようです。
同郷(正確にいえば約80m離れた隣近所の幼なじみ)の父と結婚し、仕事の関係で湘南の茅ヶ崎、二宮に住んでいた一家は、昭和17年に相馬に疎開しました。敗戦の年に父親を失った家族6人は、そのまま相馬に住み続けました。
小学生、中学生の頃、母に連れられて友人や知人の家を訪ねたり、新派や新劇の地方公演があれば、いつも一緒に連れていかれました。用心棒兼「悪い虫」予防策だったのかもしれません。なにせ40代前半の「若後家」ですから「用心」していたのかなーと、最近わかるようになりました。世話好きな人だったようで、土地の世話をよく頼まれていました。当時は、不動産仲介業という仕事はなかったので、欲しい土地があると、その土地の持ち主の知り合いで、信頼できる人に間に入ってもらい、話を進めるというやり方が一般的だったようです。もちろん、仲介手数料はなしです。中学を卒業する頃までに、7~8件の土地の話をまとめたと記憶しています。
売る側からも、買う側からも信頼されていることが必要条件であり、顔が広く、友人、知人のネットワークがしっかりしていることが十分条件だという不動産仲介業の原点を幼少にして学ぶ機会があったのかなーと手前勝手な解釈をしています。
私が高校3年生の時に、東京に家を買う話が持ち上がりました。兄は早稲田の法学部に在学中で、寮生活を送っていました。私と2才下の弟も東京の大学への進学を当然のこととして考えていました。
3人の子供を東京の私立大学に進学させるのが、どれだけ経済的に大変なことかなどはあまりわかっていなかったというのが実態です。
結果として、相馬市の中心商店街にあった60坪程度の土地を100万円で売り、世田谷区の赤堤に20坪弱の家を建てました。土地は50坪弱の借地です。こんな仕切りも母は女手一つで実行しました。地主や大工さんへの支払いのために80万円の現金を腹に巻き、用心棒として私が一緒に上京した光景は今でもしっかりと記憶しています。おかげさまで、3人の息子達はなんとか大学を卒業できました。
母が亡くなったのは92才と47日ですから、11年前になります。その頃は不動産事業部を開設して売買仲介業を始めることは考えていませんでしたが、母に相談すれば、きっと大賛成してくれたに違いないと今にして思います。
私達は5人兄弟です。上の二人は姉で大学への進学はあきらめていたという「思い」を最近知りました。次姉は、経済的に許されるなら「お茶の水」ぐらいには進学してみたいという気持ちが強かったと最近になってもらしていました。進学に対する思いはかなえてやれなかったのですが、母は二人の娘に対してそれ以上の大きな贈り物をしています。昭和16年の夏休みの終わり、丁度今頃でしょうか。夏休みの宿題の「絵日記」の表紙にこんな歌を書き残しています。
「ものみなの とぼしきときに 歌ごころ 絵ごころ せめて 豊かなれまし」
昭和16年8月 クラ
こんな母親に育てられたことを誇りに思い、感謝しております。
私事に亘る記述、お許し下さい。
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