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民主党の代表選挙が始まりました。
 
最後の最後まで、ギリギリのカケヒキをして、最終的には出馬を止めるのではないかとの大方の予想に反して、小沢前幹事長が正式に立候補しました。
 
小沢氏の記者会見をテレビで見ていて、冒頭の言葉が思い浮かんできました。
 
石が流れる、つまり、世の中の道理や真理と全く逆な現象が起こっているということです。
 
木の葉が沈む、これも、自然の節理からいっては、あり得ないことを表す言葉です。
 
小沢氏は「政治資金規制法」違反の疑いについては、最強の捜査権を持つ検察当局が調べて何もなかったのだから……という弁明をしているようです。
 
問題は、政治資金の届け出・報告についての形式犯についてではなく、西松建設や水谷建設からの「違法献金」事件であることを知らない国民は1人もいません。
 
その場かぎりの苦しい言い逃れで、国民が納得するとでも思っているのでしょうか?
 
私も35年間、不動産鑑定士として仕事をしてきました。東北各地でゼネコン関係者や、中小建設業者との深い付き合いも少なくありません。
 
小沢軍団が東北各地の公共事業の「仕切り役」をつとめ、工事関係者から「歩金」と称して甘い汁・汚れた金を上納させていたことは天下周知の事実です。
 
マスメディアの予測では、小沢氏優勢だそうです。民主党所属の国会議員411人の過半が小沢氏「支持」だそうで、正に、石が流れるようなことが起きそうです。
 
最後の局面では、ご本人がロンドンの病院に逃げ込むとか、心身の負荷が大き過ぎる……とのドクターストップが出る可能性も否定できません。
 
民主党そのものの良識と知性・胆力が試されています。民主党にいま求められているのは、「腕力」でないことだけはたしかです。
 
「石流れ木の葉沈む日々に」という書名の本があります。
 
昭和38年に東北大学法学部を卒業し、三菱樹脂に入社した故高野達男氏が「不当解雇」を撤回させるまでの日々を綴った記録です。
 
「学生運動」の経歴を隠したことを理由にした「本採用拒否」に、節を曲げずに「裁判闘争」を続け、13年かけて「原職復帰」を勝ち取った「つわもの」の記録です。
 
昭和38年の卒業ということと、職場が「丸ノ内」ということで近かったことから、他人事とは思えず、「支援活動」にも参加したことも、今では懐かしい思い出です。
 
三菱樹脂での職場復帰にあたっては、代表取締役は東京高裁の和解案に沿った「完全復帰」受け入れたそうですが、取締役会の大半は「反対」だったそうです。
 
そんな経緯を宮城県川崎町に住む故高野さんの奥さんから2年程前に聞きました。
 
さすがは、天下の三菱、太っ腹な胆力のある「人物」、「サムライ」がいるのだと、感じ入りました。
 
高野さんは、その後系列会社の代表取締役を務め、2004年文字通り「円満退職」しました。
 
民主党の新人議員は衆・参合わせて157人いるそうです。
 
丁度、1年前の強い追い風に乗って当選した「議員先生」です。
 
風向きや、国民の声がどのあたりにあるかが分からない人達ばかりではないと信じたいものです。
 
国民は「甘ちゃん」ばかりではありません。ましてや、「バカばかり」でもありません。
 
真っ黒に「汚れた手」を振りかざし、「正論」らしきことを説き、「豪腕」を誇る前幹事長を押し上げるのか否か……、民主党の知力・胆力「政権担当能力」が試されているのです。

 
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丁度、20年前の8月に、10日間ほどスペイン各地を訪ねるツアーに参加しました。
 
イラクががクエートに侵攻し、ドル安・円高が進んで海外旅行者は何か得をした気分だったことを記憶しています。
 
円・ドルレートの推移表を見ると1990年の夏は1$/160円の水準だったことが分かります。
 
最近の円レートが80円台前半まで上昇して大騒ぎをしているわけですが、20年かけて2倍になったと考えれば、対応策をとる時間的余裕は十分にあったはずと考えるのは、「後講釈」「後知恵」ということでしょうか。
 
ヨーロッパの「田舎」といわれるスペイン各地の旅は、田舎者の自分にとっては、風景も人情も親しみを感ずるものでした。
 
ただ一つ、「闘牛」だけは強い違和感というか、嫌悪感をおぼえました。
 
一頭の黒牛を闘牛場という広場に引き出し、闘牛士を含む4~5人の「勇者」が手に手にヤリを持って牛を追い回し、牛が怒って本気で向かってくると「勇者」達は安全地帯に逃げ込むという仕掛けです。
 
牛の側はただ一頭、味方はいません。 闘牛士の側は手下の「勇者」も含めて4~5人の集団、観客も大部分は闘牛士に声援を送っていました。
 
近くの席にいたジプシーの女性(60過ぎのオバアサンと思われた)などは、熱狂的な声援を送っていました。
 
スペインでは、黒牛は「悪魔の使い」とでも見られているのでしょうか。 大の男が数人がかりで牛を追いかけ回し、ヤリを体中に打ち込み、最後は闘牛士が長剣でトドメを刺すという約30分の残酷ショー、「いじめショー」でした。
 
人間には、本来「イジメ本能」とも言えるようなDNAがあるのでしょうか?
なさけないことです。
闘牛を観ていて、違和感・嫌悪感を超えた、強い反感・正義感のようなものが沸き上がってきたのをはっきりと記憶しています。
 
 
アンフェア(un・Fair)!
ノットヒーロー(Not Hero)!
と大声で叫びたい気持ちでしたが、声が出ませんでした。
 
ここは外国だという気おくれと、英語に自信がなかったからでしょう。大声を出すことには、今でも自信があるのですが、残念です。
 
スペインの闘牛をめぐっては「動物の残酷な取扱い」にあたるとして世界的に批判が高まっています。
 
この国際的な批判にこたえてスペイン第2の都市であるバルセロナ市を含むカタールーニャ州会議が「闘牛禁止」を決議したと新聞は報じています。
 
20年前にバルセロナの闘牛場で自分が感じたことは、間違ってなかったことが分かり、少しホットしています。
 
卑劣だゾー!(un・Fair!)
勇者の振る舞いではないゾー!(Not Hero!)
と叫べませんでしたが、不快感を示す行動として、残りの闘牛ショーを観ないで途中退席しました。
 
わが国で今問題になっている「イジメ」は、実は根の深い問題ではないかと考えています。
 
大げさに言えば、人類には弱い者イジメのDNAが組み込まれているのではないかとも思われます。
 
だとするならば、幼い時から、家庭でも、学校でも、職場でも、弱い者イジメは決して行ってはならない行為・行動だと繰り返し教育する必要があるのではないでしょうか。
 
不動産仲介の現場も、ある意味では、弱者と強者に分かれる世界です。
 
情報量・経験・知識という点で、買い主・借り主は、一般的には弱者です。
 
弱者をダマスようなビジネスモデルには決然と手を切り、お客さまをサポートする立場に徹することこそが「勇者の道」であり、最後はこの業界の勝者になれると信じています。


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古希を過ぎると、いろいろと見えてくるものがあります。
体力・気力の衰えは否めませんが、70有余年の「人生経験」が眼力「視力」を鍛えてくれたせいでしょうか。
 
若い時は、知識の修得に本気で取り組んだ時もありました。学校勉強や受験勉強、資格試験の勉強などは、主に知識の修得であり、「丸暗記」でもある程度通用する世界でした。
 
ところが、世の中に出て、実際の仕事をしてみると、これらの知識はほとんど役に立たないことが分かりました。
 
自分の勉強不足をひとまず棚に上げて言わせてもらえば、日本の学校教育は「実学」を軽視し、人間社会や自然界を理解する基礎知識の修得に力を入れていることが原因のように思われます。
 
学校秀才、最高学府の「優秀な」卒業生が、世の中に出てからあまり「役に立たない」例は数多くあります。
 
その反面、学歴はそれほどでなくとも、世の中に役立ついい仕事をしっかりとする人も数多く見てきました。
 
この差はどこから生まれるのでしょうか?
 
世の中や自然界を理解する知識という面では、学校秀才だった人の方が質・量ともに優位であったことは確かでしょう。少なくとも、実社会に出る、スタートラインに立った時は…です。
 
学校秀才・試験秀才が、世の中でそのまま通用するほど、実社会は甘くないというところが世の中の面白いところではないでしょうか。
 
学校や世の中で学んだり、修得した知識に実際の体験・経験という大切な要素をプラスしてはじめて、知恵となり技能となって世の中で通用するレベルに達するのではないでしょうか。
 
知恵は、智慧とも書きます。
 
この違いを「広辞苑」で調べてみました。
 
「知恵」……「物事の理をさとり、適切に処理する能力」
 
「智慧」……(仏教用語・梵語)「真理を明らかにし、悟りを開くはたらき」
 
・・・とあります。
 
さらに、その意味として「古代ギリシャ以来、さまざまな意味を与えられているが、今日では一般に、科学的知識とも利口さとも異なる、人生の指針となるような、人格を深く結びついている実践的知識をいう」とありました。
 
歴史のある、奥行きの深い言葉だということを改めて知ることができました。
 
福島市で不動産仲介業を始めて5年半になりますが、この仕事がますます面白くなってきました。
 
衣・食・住という生活の基本に関わることでありながら、なぜか世の中から軽視され、不信の目で見られているこの業界を、少しでも改善し、透明性のある、信頼に値する業界とするために、自分にもできる仕事があるのではないかと強く思うようになったからです。
 
このコラムやネット不動産フロンティアノート、当社のホームページを通して、大いに発信し、提言を行い、実践することで、使命を果たすつもりです。
 
夏休みをしっかりとったので、身も心も元気を回復しました。
 
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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