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当社が不動産仲介業を始めて、まもなく6年になります。
当初の3年間は、毎月1回、200件以上の売買物件を掲載した新聞折込チラシを福島市内に配布する方式を続けました。
2年目からは、ホームページも開設して、より詳細な物件情報を発信できる方式と併用し、チラシとホームページでどちらが費用対効果の成績が良いのかを慎重に試してみました。
3年目には、ホームページを見たお客さまからの問い合わせが、チラシを見たお客さまからの問い合わせを上回るようになりました。
そこで、4年目(3年前の4月)からは、新聞折込チラシを完全に止めて、ホームページだけにしました。
おかげさまで、今では、ホームページのアクセスが毎月約4,500件、電話・メールでの問い合わせに直接来店されるお客さまを加えると150人前後のお客さまから問い合わせ・来店をいただけるまでになりました。
業界内部の話題で恐縮ですが、チラシ広告を止めるべきか続けるべきか、議論が盛んです。
不動産仲介業も、世の中の不況の影響を受けて、大変な業界となっています。
同業の経営者や営業マンとは、できるだけ会う機会を多くして、これからの仲介業界のあり方、生き残り策について、話を聞くようにしています。
少なからぬ経営者が、
「紙の広告を止められないのは、恐怖心なのかもしれません……」
「何となく効いているような気がするので……」
「例年出しているので……」
といった感じてチラシ広告を続けているようです。
不況になると余計に止めにくいのが、目に見える紙の広告だといわれています。止めてしまうと、顧客と出会えなくなってしまうのではないか……、という恐怖心が強いからでしょうか。
幸い、当社では紙の広告とホームページ広告(ホームページ上での情報発信)とを約2年間にわたって比較検討したので、迷うことなく、紙の広告を止めることができました。
紙の広告・折込チラシ広告の場合、10,000枚を配布して1件の問い合わせがあれば良い方でした。3年前の実績ですから、今ではもっと問い合わせ率は悪くなっているようです。
風雪は人を鍛え、不況は経営者を強くする、といわれています。
どんなに厳しい不況になっても、政治が悪い……、世の中が悪い……、などと他人のせいにしないで、自分の頭で考えぬき、世の中の変化をしっかりと見据えて、工夫をこらせば、必ず道は拓けるものと信じています。
守るべき原則はただ一つ。
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今まで、不動産事業部の応接カウンターは、大型の楕円型テーブルで間に合わせてきました。
5~6人はゆったりと座れて、自分では気に入っていたのですが、2組のお客さまに同時に応接できないのが難点でした。
親しくなったお客さまや、親身になって考えてくれる同業者からは、「何とかした方がいいのでは……」とアドバイスをいただいていました。
あれこれと、内部検討を重ねた結果、ご覧のような出来ばえになりました。
手前ミソですが、少し明るくなった感じがします。
2組のお客さまが同時に来店されても、何とか応接できそうです。
不動産仲介業、特に賃貸仲介業は、鮮度の良い物件情報を発信することが大切だとされています。
賃貸情報誌やチラシ広告では、どんなに急いでも、出稿→印刷→校正→配送の手順を踏んだ作業に5~6日はかかります。つまり、1週間前の情報を、お客さまに届けているというのが実情です。
これでは、インターネット活用のホームページに速さ、鮮度という点でも勝てるわけがありません。
いつも間にか、賃貸物件はチラシ広告に載らなくなりました。しかし、月刊の賃貸物件情報誌はまだ「健闘」しているようです。地域内の賃貸物件の概要を調べ、家賃の相場を知るというメリットがあるからでしょう。
しかし、「鮮度が命」とされる情報産業としてみた場合、最新情報でも1週間前の情報だという点は「致命的」なのではないでしょうか。
特に「賃貸仲介の繁忙期」となる2月~3月は、転出に伴う空室増加と、転入・転居に伴う物件探しが重なって、仲介業者はテンテコ舞の季節です。
仲介業者がテンテコ舞をするのは、仕事に関わることですからやむを得ないとしても、満足できる・納得できる物件を短期間で決めなければならないお客さまを「キリキリ舞」させるようではプロとして失格なのではないでしょうか。
この解決策の一つに、賃貸仲介のデータベース利用があります。市内の賃貸マンション、賃貸アパートの間取り図や家賃、所在地、内外の写真等をデータベースとしてパソコンに蓄積するやり方です。
入居者が転居し、空室になった時に、ボタン操作一つでホームページ上に賃貸物件として表示できるシステムです。
同じように、入居者が決まり、入居済物件となった時は、ボタンを一押しするだけで、物件データベースの奥にしまい込まれるシステムです。
当社が、常時700件以上の賃貸物件情報をホームページ上に掲載できるのも、このデータベースを最大限に活用しているからです。
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