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盆も近いのでご先祖さまのありがたさについて考えてみました。
実はこの年になるまで、ご先祖さまのことなどよく考えたことがないというのが実際のところです。
 
子供の頃は、お祭りやお正月に母や祖父母に「お小遣い」をもらえれば嬉しかったし、お盆にご先祖さまの墓地にお参りした折に、ご先祖さまの職業や苦労話を聞いた記憶がある程度です。
反抗心の強い子供だった自分にとっては、親や祖父母は目の前の標的と見えたのでしょうか、反発・反抗ばかりしていたような気がします。そんな自分を我慢強く、じっと見つめて育ててくれた親や祖父母のありがたさに気づいたのは、亡くしてからしばらくたってからのことです。
 
10年程前から「人間社会の先輩」としてのご先祖さまの苦労話・試練について考える機会が時どきあります。キノコやワラビ、ゼンマイなどの山菜を食べるとご先祖さまのありがたさに思いが至るのです。
自然界のキノコなどは、食用にならない毒キノコが種類でも数でも圧倒的に多いようです。そんななかで、毒性の強いキノコと食用になるキノコを私達のご先祖さまは、文字通り「命懸け」で選別したのではないでしょうか。
その背景には、耐えがたき空腹と飢餓があったと私は考えています。人類を幾度も襲った大飢饉に際して、座して死を待つか、毒かもしれないが、命をかけて試してみるかといった選択をせまられた時に、ご先祖さまのなかの勇気ある人々が試食してみた。犠牲になったご先祖さまも少なくなかったはずです。人間の心の中にご先祖さまを敬う心が生じた根源の一つではないかと考えています。
 
第三は、経済的なありがたさについてです。農家はいうまでもなく、自営業の多くは、ご先祖さまの残してくれた土地や建物、信用、ノウハウ…に依存して経営が成り立っています。経営基盤、経営資源の大部分を親や祖父母を含めたご先祖さまから引き継いだ立場の人にとって、朝、晩、手を合わせて感謝の気持ちをあらわすのは、理の当然ということでしょう。こんなことも最近になってようやく分かりかけてきました。
 
それにしても、ご先祖さまから引き継いだ資産、財産の大部分は不動産だったということです。ごく最近まで、主要な蓄財手段は不動産しかなかったということの反映なのでしょうか。お金は使ってしまえばなくなるし、営業ノウハウも時代が変われば価値を失います。唯一、価値を失わず人を裏切らないのは不動産(土地)だと人々が固く信ずるにはそれなりの理由があったわけです。
さて、これからはどうでしょうか。不動産も格差の時代、二極化の時代に確実に入っています。皆さまと一緒に、ババをつかまないように、確実にエースを手に入れられるように考え、行動していく覚悟です。
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わが国は、まだまだ「学歴社会」だといわれています。その人がどんな仕事を経験し、仕事を通じてどれほどの経験やノウハウを蓄積してきたかという「人間の真価」実力を問うのではなく、どの大学を卒業したかでその人の「評価」を決めようという風潮が社会の一部に根強く残っている社会だといわれているわけです。
 
 「学歴」と「学力」、「実力」の問題は、社員を採用するに際して常に頭を悩ます問題です。最高学府を優秀な成績で卒業したということは、中学生、高校生の時に受験勉強に集中し、受験生としての学力を身に付けたので、一流といわれる大学に合格できた。大学でもそこそこに勉強したので「優秀な成績」で卒業できたということであり、それ以上でもそれ以下でもないと考えています。
 
 「学歴」は一定レベルの「学力」を証明し、保障するものではありますが、世の中で仕事をする際に最も必要とされる「実力」とはあまり関係がないと言い切っても良いと、この年になってようやく分かるようになりました。
 
 学校教育の中で身に付ける「学力」はもちろん大切ですが、それより大切なのは、仕事を通じて学び、人を通して学び、世の中の仕組みや人の心をしっかりと理解する力、「実力」ではないでしょうか。
 
「学歴社会」の優等生は、実社会に出てからも学び続けるという姿勢に欠ける人が多いようです。友人、知人にも少なからぬ学歴社会の優等生がいます。公務員や「一流会社」を退職した今となっても、「学歴」にこだわった生き方をしている人が少なくないようです。「学歴社会」は昔の優等生にとってはよほど居心地のよい世界のようです。
 
 不動産の世界は実力の世界です。学歴などは全く通用しません。もっとも、不動産三田会(慶応)、不動産稲門会(早稲田)、不動産白門会(中央大)…の組織もあり、大いに「活躍」しているとは聞いていますが、同業者の情報交換の場のようです。
 
 不動産に限らず、ビジネスの世界は「学歴」でメシが喰えるほど甘いものではありません。特に不動産に関わる仕事は、海千山千の強者がぞっくりと揃っている世界での勝負です。
 
 法律の知識、経済の先行きについての予測、世の中の移り変わりについての見通し、仕事を通して身に付けた幅広い「学力」や力強い「実力」が求められる世界、それが不動産の世界だとつくづく感じています。
 
 同業者は、海千山千の強者揃いですが、お客さまは、この世界は初めてという方が大部分です。せいぜいアパートの賃貸で不愉快な思いをしたことがある程度の「経験」しか持ち合わせていないお客さまが多いようです。
 
お客さま自身が強者揃いの業界の中に分け入って、仲介業者と対等以上に渡り合わなければ、納得のいく土地や建物は手に入らないというのも厳然たる事実です。
 
私どもは、このような世界にお客さまが入ってくる時の「道案内」、お客さまの住宅取得の「コンシェルジュ」を目ざしています。やりがいのある「実力の社会」、「実力の世界」でがんばりぬく覚悟です。
不動産仲介業を始めて3年、この業界はまだまだ産業として未成熟な業界だという思いを強くしています。
 
 未成熟だということは、反面から見るとまだまだ成長改善の余地が多く残っていることであり、工夫次第でやりがいのある、チャレンジに値する仕事だと思っています。
 
 未成熟だと考える理由の第一は、誰の方を向いて仕事をしているのかということです。不動産仲介業はいうまでもなく、流通業の一分野です。流通業はお客様、つまりサイフを開いておカネを払ってくれる人がいて始めて成り立つビジネスです。ところが、この流通業のイロハが通用しない(分かっていない?)業界が、不動産仲介業界ではないでしょうか。
 
 売主様や貸主(大家)様との結びつきを強め、ご機嫌をそこなわないようにして、売り物件、賃貸物件を確保すれば仕事は万事うまくいくと考えている人が残念ながら多数派のようです。
 
 物件が少なく、買い手、借り手が多かった昭和の時代までは、そんな仕事のやり方で十分に通用したことでしょう。つまり、売り手市場の時代のビジネスモデルからまだ脱却できていないマーケットではないかということです。
 
第二の理由は、お客様と生涯付き合うという姿勢が非常に弱い業界ではないかということです。たしかに、売主や貸主と永く付き合うということは、業界人なら誰でも知っていますし皆が実行していることです。しかし、買うお客様、借りるお客様と一生お付き合いをするという姿勢・体制を確立している業者は、はたしてどれだけいるでしょうか。
 
 衣・食・住、どれ一つ欠けても生活は成り立ちません。衣・食の流通業は、リピーターなしでは一日たりとも成り立たないことは誰にでも分かることです。「住」関連、不動産流通業界の現状はどうでしょうか。衣・食と同じように生活密着産業・必要不可欠産業でありながら、本当のお客様=買い客・借り客の方を向いて仕事をしないし、ましてや、顧客・リピーターとして期待もしていないし、努力もしていないのが現状ではないでしょうか。
 
 住宅を購入するお客様は、一生に一度か二度かもしれません。しかし、一人のお客様のうしろには、100人の隠れたお客様がいるのではないでしょうか。この100人の隠れたお客様と生涯を通じたお付き合いをする。こんな姿勢でわが社は仕事を続けていきたいと考えています。
 
 未成熟だと考える第三の理由は、情報化社会・IT化社会に対する対応がまだまだ遅れているのではないかということです。
たしかに、不動産ジャパンや各ポータルサイトが全国の不動産物件情報を提供していますし、各地の不動産仲介業者もインターネット上で物件情報を提供しています。しかし、本当に物件情報を探しているお客様の立場に徹して、情報提供システムを構築しているといえるでしょうか。はなはだ疑問です。
 
 自社の手持物件(自社物件)を中心に情報提供をするだけで、地域内の物件情報総てを提供して、物件を探しているお客様の便宜をはかるという立場が貫かれているとは思えません。今後、業界全体として取りくむべき課題の一つでしょうが、わが社は、率先して福島市内の全物件の情報提供を目ざしてガンバルつもりです。
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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