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不動産の仲介部門を立ち上げて5年近くになります。どんな心構えで仕事に取りくむべきか、常に初心に戻って、心を引き締めているつもりですが、迷いや悩みはつきません。
不動産事業部の設立当初から
○ 信頼一番店
○ 物件選びのお手伝い
○ 安心・安全取引のサポート
という三つの目標を掲げ実行してきたつもりです。
それでも、何かモヤモヤした、物足りない感じが心の中に残り、今一つスッキリしない思いが残ったままでした。
今、この文章を書きながら、モヤモヤ感、物足りなさの正体、原因について考えていますが、一つ思いあたりました。
それは、この三つの目標のコトバが、お客さまの心にストレートに届いていないのではないかということからくるモヤモヤ感・物足りなさなのではないかということです。
当社の目ざすものとして立派(?)な三つの目標を掲げました。しかし、それがお客さまの心に届き、受けとめてもらえるか否かは全く別の問題だと気がついたわけです。
人の評価は、その人がどんな立派なことを言っているかで決まるのではなく、どんな行動をするかで決まるのだと、日頃から自分に云い聞かせてきた者としては、いささか気がつくのが遅すぎたの感は否めません。
岐阜市に住むKさんから先週メールをいただきました。多くのスタッフを教育・指導する立場にいる方です。お客さまに接する心構えとして「身内のつもりでお世話をする」ということが社員教育・営業マン教育のポイントの一つではないか、とのことでした。
この一言で、自分の心の中にあったモヤモヤ感は大部分解消しました。
「身内のつもりでお世話をする」この一言が、お客さまの心に届き、仕事に対する姿勢がお客さまの心に伝わるのではないかと強く感じたからです。
あとは行動で、仕事ぶりでその姿勢が本物かどうかを見てもらい、判断してもらう外はありません。
30年ほど前に、妻の母親が宮城県の病院に肝臓を悪くして入院していたことがあります。
何回かの検査の後、ガンの疑いもあるので開腹して検査を行ってみるのも一つの方法だが、どうしますかと、担当医から聞かれました。
患者が「先生の母親だとしたら」先生はどうされますかと、率直にお尋ねしました。つまり、「身内のつもりで・・・」の医療版です。
担当医の回答は、「しばらく様子を見ることにするでしょう」とのことでした。当然、開腹検査は見送られました。
おかげさまで妻の母親は92才で元気に暮らしています。
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三連休の初日に、南福島総合住宅公園内の住宅展示場を訪ねてみました。
午前の時間だったせいもあるのでしょうが、人影はまばらで、「住宅不況」を肌で感じました。
訪ねてみた最大の目的は、地場工務店大手のA建設のチラシ広告に載っていたお譲りしますという「モデルハウス」を見るためです。
建坪52坪、木造2階建ての在来工法の住宅で、展示場建て替えのためお譲りしますとのことでした。ただし、「移築費用はお客さまの負担です」とありました。
木造2階建て、しかも在来工法の住宅を移築することは、技術的に可能なのかどうか、経済的に採算が合うのかどうかという疑問があったので、ぜひその点を確かめようと訪ねてみたわけです。
モデルハウスだけあって玄関は広いし、一度こんな家に住んでみたいと思わせる魅力のある建物でした。
対応してくれた女性のスタッフに、この家は解体移築できるのですか?と尋ねてみました。
床材や壁材は再利用できませんが、柱や梁は十分に再利用できるので移築可能ですとの答えがありました。
費用はどのくらいかかるのですか?と尋ねました。すると、女性のスタッフは、このアンケートにご記入いただけますかと返してきました。
少しムッとして、アンケートに記入しないと移築費用は教えてもらえないのですか?と問い返すと、先方もムッとした感じで約2,300万円ぐらいかかりますと教えてくれました。
移築費用は2,300万円ほどですが、それに加えて外廻りの給・排水工事代として200万~300万円はみておいて下さいとのことです。
同じ規模・仕様で新築すると3,300万円程度だそうですから、新築より500万~700万円程度安く仕上がるということです。
結局、そのモデルハウスの内部は見ることなく、何か「むなしい感じ」のまま外に出ました。
私の場合、在来工法の木造住宅を解体移転することは技術的に可能なのかどうか、経済的に採算が合うのかどうかを確かめたいという目的で訪ねたのですから、目的は十分に達したことになります。
家を建てようと思って展示場を訪ねたお客さまの場合はどんな感じをもつのでしょうか?
まず、アンケートにご記入下さいというのが本当のねらいであって、モデルハウスと「お譲りします」というのは「オトリ広告」に近いものだと感じるのは下司の勘繰りなのでしょうか。
外に出てみると隣りに大手プレハブメーカーであるSハウスの展示場がありました。「980万円でモデルハウスお譲りします」と大きな看板が出ていました。
ついでにと思って中に入って説明を聞きました。プレハブ・ユニット工法なので安い費用で解体移築が可能ですとの説明にやや納得ができました。
説明の最後に、係員は、ただしこれは抽選になりますとのことでした。
倍率はどのくらいになるのですかと尋ねると、約2,000倍ですとのことです。東北の各展示場でお客さまの申込みを受付けて12月半ばまで受付をして抽選をするそうです。
2,000分の1の確率では宝くじ並みではないでしょうか。チラシ広告でモデルハウスを「800万円でお譲りします」といったものをよく見ますが、こういう内容だったわけです。チラシには倍率は2,000倍になるなどとは一行も書いてありません。
白昼堂々とこんな集客手法をまだやっているハウスメーカーがあることを、改めて知りました。不動産業界全体のマイナスイメージを広めるためにやっているとしか思えません。
同じ展示場の中にモデルハウスを展示している他のハウスメーカーさんの名誉のために申し添えますが、前を通りかかると、「よかったら、内部もご覧下さい」と声をかけてくれるだけで、しつこい「営業」などは全くありませんでした。
普通のお客さまが、不動産会社のドアを開けて中に入るのは「勇気」のいる行為だといわれている意味を改めて思い知らされる体験でした。
11月7日(土)にホームページのモニター懇談会を開催しました。
11人の方々にモニター登録をいただいておりますが、初回ということもあってか、出席いただいたのは3名様でした。
少人数でしたが、中味の濃い会議でした。約2時間にわたり、当社のホームページについて忌憚のない、貴重なご意見を聞かせていただきました。
出された意見と提案の概要は以下のようなものです。
○ 物件情報の掲載日、更新日を明示した方が、新規物件を探す際に、分かりやすいのでは。
○ トップページに当社の強み(?)である不動産鑑定事務所、不動産鑑定士がサポートする仲介業務であることを前面に出した方がよいのでは。
○ モニターになることで仲介手数料10%OFFは必要ないのではないか。
○ もう少し読み物を追加した方がよいのでは。(例えば、スタッフの日記とか)
○ 福島市外のお客さんの為に、福島市の説明が少しあってもよいのでは。
○ 「地図から探す」から探すと探しやすい。
○ やはり掲載物件数が多いところが魅力。
・・・等々貴重なご意見、ご提案をいただきました。
すぐに対応できるもの、時間をかけて対応するものとに分かれますが、ホームページに反映させていきます。
なお、モニターになられた方の仲介手数料10%OFFは、お客さまとの約束ですから、今後も継続いたします。
ホームページのモニター制度も、モニター会議もわが国の不動産業界では恐らく初めての試みではないでしょうか。
これを機会により多くのお客さまにもモニターになっていただき、より見やすいホームページ、より役に立つホームページ作りに努力します。
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