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不動産鑑定士として、不動産に関わる仕事について40年近くになります。

 

日本経済は高度成長、土地は右肩上がりが続くと信じられていたのが、当初の20年でした。

 

平成に入ってまもなく、日経平均の株価が4万円近くのピークから右肩下がり時代となり、土地価格も下げ続けています。

 

株価や地価はこれからどう動くのか、身近な問題ですが、世界経済との関連も深く、予測は難しく、不透明の一言です。

 

10年ぐらい前からでしょうか。グローカルという新造語が流行したことがありました。

 

グローバル&ローカルを合成した造語です。グローバルに考え、ローカルに動く(Think globally, act locally)という意味で使われました。

 

最近の世の中の動きを見ていると、グローカルに行動すること、つまり、大きく考え、小さく動くことが大切だと、つくづく思います。

 

ギリシャの財政破綻を発震源とする「国債」が内包するリスクの表面化は、まだ終着点が見えないようです。

 

先行きが不透明な時代の行動指針として、大きく考え、小さく動くという一般論だけでは、すぐには役に立ちそうもありません。

 

日ごろの心がけ、勉強する際の基本姿勢としては、その通りであっても、それでは、今どうすれば良いのかには、間に合いません。

 

危機に備える準備としては、リスクを分散させる、大きなソロバンをはじく、など色々と云われていますが、やはり胆をくくることにつきるという一言につきるのではないでしょうか。

 

人は誰でも、生まれてくる時は丸裸です。最悪の場合は、もう一度裸一貫からやり直すぐらいの胆を決めれば、何も恐いものはありません。

 

一からやり直す「勇気」こそが、今、時代が求めていることなのではないでしょうか。

 

お金を失っても、失うものは小さい。

信用を失えば、失うものは大きい。

勇気を失えば、総てを失う。

 

こんな言葉を思い出しました。

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 岐阜にお住まいの菅野さんから、先日「ネット不動産フロンティアノート」に書いた文章について、過分のお誉めのメールをいただきました。
 
 いささか、気恥ずかしい思いもしますが、自分では気付かなかった視点や論点も含まれていますので、ご本人の了解を得て以下にご紹介します。
 
 
待ちに待った不動産マーケットの特徴 NO.6-4を拝読させていただきました。
ネット利用者に対する心理分析 、行動分析には恐れ入りました。深い洞察で私にも当てはまる指摘事項がかなりありました。
 
全くその通りだなあと思いましたのは、ネット利用者は自分の知りたいことだけ知ればそれ以上重要と思われる情報に見向きもしないということです。
 
例えば活断層が近くにあるのかどうかなど自分の知識の範疇にない(勉強不足)事柄について、専門家から教えを受けない限り、眼中にない不動産購入希望者が多いのでは?と推定します。そこには危険な場所には建築物は存在しないというあまい前提に立っているからです。
 
ネット利用者は自分の知識と見識を高く評価しがちです。自分を緻密な人間と過信しているからこそ、ネットで情報を仕入れてそのまま鵜呑みにしてしまう傾向があります。文字にされている情報を信じ込みやすいのです。
 
ですから最初に自分の探す情報が、ネットに掲載されていることで、つまり最初にクリックした画面に自分が求めていた回答があれば納得する傾向が強いのです。もしかしたら2、3回目にクリックすべき画面に真の解決策や回答があるにも関わらずです。ご指摘の通りせっかちなのです。
 
しかし、ある画面からこの文章の書き手には誠意が感じられるなあ、私の疑問にも快くメールにて回答してくれそうだなあと思わせたら優秀なネット不動産と断ずることができます。
 
専門的な知識を知りたいのだけれども、電話で聞くのも面倒だ、どういう人かもわからないし、偉そうに知識をひらけされるのもしゃくだなあと考えている臆病なネットユーザーが多いのです。
 
しかし、メールにて丁寧にしかもわかりやすく回答をもらっただけでその回答者が好きになるのも事実です。要は迷いの元を解消するお手伝いができるのは誠実でまじめなメールの書き手ではないでしょうか?
 
相手の質問には決して否定語は使用しない、指摘事項や質問趣旨をほめること、質問者への丁寧なアドバイス、検索すべきホームページの紹介など仲介業者様にこれから求められるのは文章力と洞察力かも知れません。
 
ネットユーザーは書き手の顔を文章内容で判断します。ちょっとした心のこもった温かい表現(私などはきつい表現が好きですが)に親しみを感じてリピーターになってしまうものです。この人なら信頼が置けるという判断基準を会話、面談に重点を置くのは年配者のようです。現在の若い方はこのメール内容に判断基準を置いているのでは?と私は推測します。携帯メール世代が多いからでしょうね。今後益々この世代が台頭するわけですからメール回答などに気を配る必要がありますね。
 
ところで今回は考えさせられる内容が豊富で本当に読んでいて楽しくなりました。知的好奇心に火をつけられた心地が致します。力作お疲れ様でした。

 岐阜にお住まいの菅野さんから「石を磨いて玉にする」というメールが届きました。

 

 連休前に書いたコラム、「玉石混交の世界」についてのコメントです。

 

 ご本人の了解を得て全文をご紹介します。なお、菅野さんは大手化成品メーカーに40年近く勤務し、第一線で活躍しながら、若手の育成にも実績を残してこられた方です。 

 

 7月には、福島中心部のマンションに越してこられる予定です。

 

 

5月の連休疲れでお返事が遅くなってしまいました。

 

確かに中古住宅市場は今後益々伸びるのではないでしょうか?長期の住宅ローンを組み、将来の給料が上昇すれば負担が少なくなった時代は過ぎ去ろうとしています。右肩上がりの時代は過ぎて、身の丈にあった暮らしをすべき時代に到達したと推測します。

 

大学生の4人に1人が就職できない時代です。この傾向は全世界に共通しているようです。中国でも大学を卒業しても自分の目指す企業に就職できない人間が大都会上海、北京の小さなアパートで共同生活をしているのが現実なのです。

 

一般企業は即戦力を求め、企業内で人材を育てるゆとりがなくなっているのです。昔は先輩に連れられて訪問して話し方などを学習したはずですが、現在は一人で対処することが求められています。

 

経験のない事象に立ち向かわねばならない現代の若者の苦労は察してあまりあるものです。一人で切磋琢磨して一人前になれば良いのですが、途中で挫折をして転職をする若者が多いと断じます。

 

若い人こそまだ磨かれない石なのですから企業内で先輩やら上司が指導育成するといった企業風土がないと挫折しやすいのです。

 

この企業風土を構築しているのは大企業か徒弟制度のある家内工業ではないかと推測します。完全無欠を求めない、包容力のある人間中心の企業が今後活躍すると予測します。中途退職が多い企業に将来性はありません。(人に優しくない企業は発展しない)

 

さて中古住宅、マンションの品質・性能に話が戻りますがマンションの建設期間が明示されているとコンクリート打設の期間がわかります。

 

10階建てのマンションが工期半年で完成したら、完全にコンクリートが乾かないまま完成させたのかと疑ってみたくなります。1階を完成させるのに1ケ月かけているマンションは長期間壁などにクラックは発生しません。

 

又管理組合が自主管理で異常に管理費、修繕積み立て費が安いのも購入希望者の心象には良くありません。中古マンション購入者にとって40年以上経ってもクラックがない物件を探すことができたならば「玉」を得ることができたと思います。

 

安全と快適さの空間を購入しているのですから最初から修理しなければならない物件は願い下げだと考えます。躯体に問題がなければ改造・リフォームをして自分流の住生活を楽しめば良いのですが、最初から問題が発生するのがみえみえの物件も少なからずあります。

 

自ら目の肥えた購入希望者になることと購入希望者側に立った視点でアドバイスしてくれる仲介業者さんを選び出すことこそ「石」を磨いて「玉」を入手する近道と考える次第です。

 

今回良いマンションを購入できたのも高橋不動産鑑定事務所の社員様のお陰であると夫婦でいつも話題にしております。

本当に心より感謝申し上げます。

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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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