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福島第一原発の事故から早2年になろうとしています。生活補償や営業補償については、一定の支払いが進んでいますが、不動産関連の賠償・補償は遅々として進みません。
 
被災者の方々から土地や建物についての評価の相談や依頼を受けることが多くなっています。
 
世界に類をみない原発被害に対して、どう対応すべきなのかについて、不動産評価の面で少しでもお役に立てればと、「原発賠償を考えぬく」テーマのコラムを鑑定部のホームページにUPしました。
http://www3.plala.or.jp/kantei/baisyo.html
関心のある方はご覧下さい。
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未来予測とか将来展望には当たるものと外れるものがありますが、人口予測はほぼ確実に見通せるものです。
 
 人口構成の高齢化は、比率でも、実数でも確実に進むことであって、対応策は可能なことですが、阻止策はありません。
 
 同じように、道路・橋梁・トンネル・上下水道などの社会インフラも高齢化し老朽化が進んでいます。
 
この見通しも確定的なことですが、老朽化には対応する方策。手法が残されています。
 
その方法の一つが早めのメンテナンス、つまり保守・点検・整備・補修を先手先手で行うことです。
 
もう一つの方策・根本的な解決策は、不要不急のインフラ投資をしないこと、つまり「公共事業」とその結果としての社会インフラの絶対量を増加させないことです。
 
人口も増え、国の予算も増え、公共事業も増え、社会インフラも増え、個人の所得も資産も増える時代は20年前に終わったのです。
 
個人レベルの対応策でいえば、所得も資産も右肩上りに増加することを前提とした将来設計は、大変危険な目にあう時代になったということです。
 
ハウスメーカーやマンションデベロッパー、造成地開発業者は、夢を煽り、低金利の今こそ、住宅は「買い時」だと囃し立てていますが、「眉唾」ものです。
 
住宅の効用は、快適な生活の場・空間を確保することにあります。なにも新築住宅でなくとも、通勤・通学・通院・日常生活の利便性が確保されるのであれば、その役目は十分に果たせるわけです。
 
中古住宅の流通に、世の中の関心が集まっています。国交省も力を入れて、中古住宅の品質保証、価格の適正化、流通システムの整備のための施策を発表しています。
 
欧米のように、100年住宅・200年住宅が普通になる時代と世の中、住宅の高齢化時代をわが国もむかえようとしています。
 普通の世界、世間一般では、騙す人は悪人であり、騙される人は、脇の甘さは別として、善人となっています。
 
 これは一般人、素人どうしの世界では常識であり、特に問題となりません。
 
 プロが係わる世界ではどうでしょうか。
 
 高校生の頃、国会の議事運営をめぐって、革新系(なつかしい言葉ですね)の代議士がカケヒキで失敗した時に、「騙す人間より、騙される人間の方が、人間は上等だ!」と弁明していたのを覚えています。
 
 これは、プロとしては負け惜しみであり、プロとしての力量が足りなかったことを述べているだけでしょう。
 
 プロどうしの世界、玄人の世界では、騙される方が経験不足、知恵が足りないのであり、バカだということにつきます。
 
 ところで、プロ・専門家と素人・アマチュアの間ではどうでしょうか。プロが素人を騙すことは弁明の余地はありませんし、場合によっては犯罪になります。
 
 不動産仲介業の世界でいえば、仲介業者はプロであり、大部分のお客様は素人です。
 
 プロが素人を騙すなどという行為は無条件で悪であり、禁じ手です。
 
 不動産鑑定士として40年以上にわたり業界の裏表を見てきました。
 
 原野商法に始まり、最近ではボロボロの中古マンションを収益性の高い投資物件に偽装して素人に売りつける悪徳商法(オーナーチェンジ詐欺)も大都市ではあるそうです。
 
 一生一度の高額商品である住宅を購入するに際して、お客様が、「騙されたくない」「失敗したくない」という思いが非常に強いのは当然のことです。
 
 お客様の不安や、業界に対する不信感を、一つひとつ取り除いていきながら、お客様の心に寄り添って仕事をするのが仲介業者の仕事だと改めて、かみしめています。
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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