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本音のコラムと「ネット不動産フロンティアノート」で、わが国の不動産仲介業界の課題や問題点について度々指摘してきました。
 
最大の問題点は、業界体質が不透明であること、つまり、売り主にも買い主にも業界内部のことがよく分からない、はっきり言えば、ブラックボックスであることです。
 
インターネットがこれだけ普及し、物件情報や会社情報は居ながらにして入手できるのに、業界情報、特に一般消費者に知られたくない業界の裏情報は、なかなか表に出てきません。
 
仲間同士でかばい合い、オイシイ話とオイシイご馳走を分け合う、旧態依然とした体質は、内部からの変革は難しいものがあります。
 
力のない業者や営業マンが旧い業界体質を批判しても、業界全体を変えていく力にはなりにくい上に、下手をすれば、同業者や業界から「村八分」にされかねません。
 
しかし、時代は変わりつつあります。インターネットとホームページを活用することで、旧い業界体質から距離を置いても、個人売り主と個人買い主のネット上での「出会いの場」を設定し、真に消費者(売り主・買い主)の立場に立つ「志の高い仲介業者」が間に入ることで、業界の透明化と消費者利益の最大化が実現できる可能性が見えてきました。
 
追い風も吹いています。国交省は、全国で750万戸の中古住宅が空家になっている現状を打破しようと、住宅リフォームと中古住宅の流通促進のために本気で取り組みを始めました。
 
「不動産屋は笑顔のウラで何を考えているのか?」という著書を昨秋発売した大友健右氏は、業界のブラックボックスの仕組みとカラクリを大胆に暴露しています。
 
大友氏の偉いところは、単に旧い体質を批判するだけでなく、その体質を変えるための具体的な行動を起こしたことです。
 
「ウチコミ」(http://www.ultimate-souken.co.jp/)というネット上で売り主と買い主が出会えるプラットホームを立ち上げ、実際に運用を始めました。
 
当面は、首都圏中心のようですが、実績を作りながら全国展開も頭に入っているようです。
 
先日上京した折りに、「ウチコミ」を運営する(株)アルティメット総研の幹部と会い、意見交換をしてきました。
 
お客様の方を向かないでいる、旧い体質のこの業界を何とかして変えていきたい。インターネットを活用し、全国の心ある業者とのネットワークを築けば、必ず実現できるという点で思いは全く同じでした。
 
業界変革にチャレンジする。新しい目標が一つ追加されました。力が湧いてきました。
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 福島商工会議所の不動産部会の副部会長を2年程前からやっています。
 
 部会のメンバーが会報誌に持ち回りで「不動産コラム」を書くことになっていますが、皆さん多忙で、ヒマ人の私にお鉢が廻ってくることが多いわけです
 
 今月発行された2月号では、私も多忙だったために、当社のホームページ上の記事を事務局でまとめて下さいとお願いしたところ、以下のように大変立派な記事に仕上がりましたのでご紹介します。
 
 
『・・・「物件購入の手引き   満足度の高い物件を探すために」
(株)高橋不動産鑑定事務所 代表取締役 高橋 雄三
情報収集の大切さ
折込チラシ・不動産情報誌・インターネットと物件情報は様々ですが、大事なのは「情報の新鮮さ・正確さ」です。物件情報は、多くの不動産会社でも同じ物件を扱っています。なぜなら、売主さんが、不動産会社に依頼すると「不動産流通機構(レインズ)」に登録します。そして、ここに載せられた情報は不動産業者ならば誰でも閲覧できます。つまり、元となる情報は同じということ。不動産のチラシなどで違う会社が同じ物件情報を載せていたりするのはこんな理由からです。
折込チラシや不動産情報誌などは、作成、校正、印刷、配布に時間が掛ってしまい、皆さんのところに届いた段階では古い(決まってしまった)物件情報であることも往々にしてあります。まして優良物件であればなおさらです。
では、ホームページの物件はどうでしょう?新しい物件が載っているのは当たり前、のはずです。しかし、不動産業者のホームページで問題なのは、既に売れてしまった物件がたくさん残っていることです。ホームページのメンテナンス(更新)をしない業者さんが非常に多いということです。売れてしまった物件を、しばらくホームページに載せているわけです。売れてしまった物件を
削除するという作業は確かに面倒なものです。自社扱い物件でない限り、元付(売主さん)から依頼された各業者に連絡をとり、物件確認(あるかないか)をこまめに行わなければなりません。良く考えれば・・・「面倒クサイ」から、問合せがあったら確認すればいい考えている。悪く勘ぐれば・・・たくさんの物件を載せていれば営業の役に立つオトリ物件として(お客様が引っかかる)と考えているのかもしれません。ホームページや折込チラシを見比べて、売れてしまった物件を真剣に検討しながら将来を夢見ているお客様の気持ちなどは考えていない会社もあるわけです。
というわけで、ホームページで大事なのは、情報の量だけでなく、情報の新鮮さ・正確さです。ホームページのメンテナンスがキチンとできている不動産業者こそ信頼に値する業者と考えて良いでしょう。業者を見極め選択することが大切なポイントです。・・・』
 
 
以上が当社のホームページの「物件購入の手引」を簡潔にして要を得た文章にまとまたものです。
 
さすがはプロの編集者、原文以上に分かりやすくまとめられています。
 
感謝の意を込めてご紹介いたします。
 普通の世界、世間一般では、騙す人は悪人であり、騙される人は、脇の甘さは別として、善人となっています。
 
 これは一般人、素人どうしの世界では常識であり、特に問題となりません。
 
 プロが係わる世界ではどうでしょうか。
 
 高校生の頃、国会の議事運営をめぐって、革新系(なつかしい言葉ですね)の代議士がカケヒキで失敗した時に、「騙す人間より、騙される人間の方が、人間は上等だ!」と弁明していたのを覚えています。
 
 これは、プロとしては負け惜しみであり、プロとしての力量が足りなかったことを述べているだけでしょう。
 
 プロどうしの世界、玄人の世界では、騙される方が経験不足、知恵が足りないのであり、バカだということにつきます。
 
 ところで、プロ・専門家と素人・アマチュアの間ではどうでしょうか。プロが素人を騙すことは弁明の余地はありませんし、場合によっては犯罪になります。
 
 不動産仲介業の世界でいえば、仲介業者はプロであり、大部分のお客様は素人です。
 
 プロが素人を騙すなどという行為は無条件で悪であり、禁じ手です。
 
 不動産鑑定士として40年以上にわたり業界の裏表を見てきました。
 
 原野商法に始まり、最近ではボロボロの中古マンションを収益性の高い投資物件に偽装して素人に売りつける悪徳商法(オーナーチェンジ詐欺)も大都市ではあるそうです。
 
 一生一度の高額商品である住宅を購入するに際して、お客様が、「騙されたくない」「失敗したくない」という思いが非常に強いのは当然のことです。
 
 お客様の不安や、業界に対する不信感を、一つひとつ取り除いていきながら、お客様の心に寄り添って仕事をするのが仲介業者の仕事だと改めて、かみしめています。
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プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
自己紹介:

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