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・・・不動産と世相を本音で語り、真剣勝負で生きる・・・
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 世間一般では、営業マンやセールスマンは、商品やサービスについての良い点だけを話して、悪い点やマイナス面には触れないものとされています。
 
もっとも、商品やサービスに欠点やマイナス面があれば、まず、その欠点やマイナス面を売る側で改良・改善すれば良いのであって、お客様にわざわざ伝えるまでもないという考えなのかもしれません。
 
商品やサービスを買ったお客様は、その場では、欠点やマイナス面は分からないことが多いでしょう。しかし、使ってみれば、時間がたてば、必ず分かります。お客様は、二度とその店に行かないか、二度とその担当者からは買い物をしません。
 
土地や住宅、一生一度の高額商品である不動産の場合はどうでしょうか。
 
昔は、不動産を買ったり、売ったりすることは、一生に一度だけ、悪い話には触れないで、早く売買を済ませてしまえば、それでお終い、という業者も少なくなかったようです。
 
お客様の立場からすればどうでしょうか。年間所得の4~5倍のローンを組んで、一生に一度の高額商品を買うわけです。失敗は許されないという気持ちが非常に強いのは当然です。
 
しかも、土地や住宅、特に中古住宅には完璧なものはないと言い切っても良いぐらいです。お客様が不安感を持つのは当然なことなのです。
 
この、お客様の不安感を解消するにはどうすれば良いのでしょうか。
 
それは、物件の良い面も、マイナス面も、すべて包み隠さずに伝えること以外に方法はないと、経験上知りました。
 
物件のマイナス面が分かって、買うのを止めた(売買契約が成立しなかった)ことで損をする人は誰もいないことも分かりました。
 
お客様にとっては、後でマイナス面が分かって、後悔しなくてすんだわけですから、良かったことになります。
 
仲介業者も、物件の欠陥やマイナス面が後で判明してトラブルになったり、お客様の信頼を失ったりしなくて済んだのですから、結果として、良かったことになります。
 
仲介手数料は入らないことになりますが、目先の利益を失っただけであり、小さなことです。お客様からの信用・信頼という「大きな利益」を失っては、取り返しがつきません。
 
物件の持ち主・売り主の立場はどうでしょう。永く住んでいた住宅や、永く持っていた土地について、持ち主・売り主は良い面もマイナス面もよく知っているはずです。
 
しかし、多くの売り主は、マイナス面について伝えたがりません。特に仲介業者が買い取ってリフォームした上で、自社物件として売りに出した場合はこの傾向が強いようです。
 
地域にしっかりと根を張り、永いスパンで仕事を続けようとする仲介業者にとっては、お客様からの信用と信頼が何よりも大切なことです。物件の良い面もマイナス面もしっかりと伝えることで、会社や担当者の信用を増すことができるとしたら、どんなに厳しい時代でも、その会社は必ず存続できるはずです。
 
不動産の仲介業者は、不動産のプロのはずです。毎日のように現場を見たり、物件の内部を調べたりしています。土地や住宅の良い面だけでなく、マイナス面も分からなければプロとしては「失格」です。
 
お客様は、永く住んでみれば、良い面も悪い面も必ず分かります。プロとしての仲介業者は、知識と経験を生かして、物件の良い面だけでなく、マイナス面も、事前にしっかりと把握して、お客様に早くしっかりと伝えるのが仕事のはずです。
 
ビジネスの世界、会社経営の世界でも、悪い情報は早く伝えよ!マイナス情報はまっ先にトップに伝えよ!とされています。
 
良い話ばかりでなく、悪い情報も早くトップに入ってこそ、正しい判断ができるからです。
 
物件購入の決定権者(トップ)はお客様です。マイナス情報こそ早く決定権者(お客様)にお伝えするということは、「経営の常道」でもあるわけです。
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HN:
本音言三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
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