忍者ブログ
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

東京都内でホテル・旅館の再生・仲介ビジネスを専門に手がけている知り合いの仲介業者から問い合わせのメールが来ました。

 

盛岡市内のビジネスホテルが売りに出そうなので、力を貸して欲しいとのことです。

 

営業中のホテルなので、従業員やお客さまに秘密裡に話を進めなければなりません。

 

土地や建物の調査や評価は、当事務所の得意な分野なので、全面的に協力できますが、細部の調査や交渉はどうしても地元の仲介業者の協力が必要になります。

 

仙台方面は、(財)日本不動産研究所仙台支所に5年程在籍していたので、知り合いの仲介業者も何社かありますが、盛岡市内は全く手がかりがありません。

 

東京で仕事をしている人にとっては、東北方面は、福島も仙台も盛岡も、隣の都市ぐらいに思われるかもしれませんが、盛岡市と福島では仕事上の付き合いはほとんどないのが実情です。

 

信頼のできる仲介業者を紹介して欲しいとのことですが、直接の手がかりがなく、困ってしまいました。

 

そこで、フト思い付きました。日頃から、お客さまはインターネットとホームページを利用して、物件探しと信用できそうな仲介業者探しをしていると説いている自分自身で、実行してみたらいいのではということです。

 

早速、「盛岡市・不動産」というキーワードを検索エンジンに入力してみました。

 

不動産業のポータルサイト(総合窓口)や、フランチャイズチェーンのホームページが上位に表示されていますが、特に会社の「信頼情報」は載っていません。

 

上位10社のうち、独自のホームページが表示されたのは4社でしたので、その4社のホームページを詳しく見させてもらいました。

 

会社案内に、創業の理念を掲げ、社長以下スタッフ全員の紹介欄があり、社長のブログが載っているのは1社だけでした。

 

社長ブログのバッグナンバーを約1年分読ませてもらいました。

 

仕事上の出来事や地域のイベントについて、感じた事や思った事をありのままに述べた好感の持てる文章です。

 

常々、コラムやブログが大切だと説いている自分が体験してみて、その大切さを改めて認識しました。

 

お客さまは、ホームページを通して、信用に値する会社も探しているし、ホームページを詳しく見れば、必ず手懸かりは得られるということがよく分かりました。

 

近々、その会社の社長とお会いして、このプロジェクトについての協力をお願いするつもりです。

 

インターネットとホームページの便利さ、ありがたさを実感できた貴重な体験でした。
 

PR

不動産事業部を開設し、仲介業を始めたのは5年程前のことです。

 

当初は、売り地・売り家・売りマンションの「物件情報」約220件を掲載したチラシ広告9万5千枚を、新聞折込として市内各家庭に配布し、問い合わせを待つという方法でした。

 

10万弱のチラシ広告に対し、40人~50人の問い合わせや来店がありました。反響の多さに、社員一同、テンテコ舞いでした。

 

不動産鑑定事務所という「堅い」会社が始めた「不動産業」として、お客さまから新鮮なイメージで受け入れていただけたからでしょうか。

 

その後、チラシ広告に対する問い合わせ数、来店数は目に見えて減少し、2年後には10万枚のチラシに対し、10人程度の問い合わせになってしまいました。

 

同時並行的にホームページも開設し、約700件の物件情報の概要を常時閲覧でできる体制を作りました。

 

写真も、間取りも載っていない初歩的なホームページでしたが、物件数が多かったせいでしょうか、1日に100人近くの人が訪れてくれるようになりました。

 

ホームページを見たお客さまからの問い合わせや来店が多くなり、「希望登録条件」も多い月には20人を超すまでになりました。

 

同業者からも、チラシ広告の時代は終わったのではないかという声が聞かれるようになっていました。

 

チラシ広告は経費・広告単価が高いのです。用紙代・インク代・印刷機のリース代・新聞折込費用を入れると1枚5円程度のコストです。

 

10万枚の折込広告を市内の各家庭に配布するには50万円の費用がかかるわけです。しかも、人件費は含めないコスト計算としてです。

 

50万円の費用をかけて、10人のお客さまから問い合わせや来店があった場合、1人のお客さまあたり5万円の「集客コスト」(業界用語で、お客さまに来店していただくために必要な広告費という意味です)がかかるわけです。

 

これでは、どうしても、お客さまの都合に合わせて住宅購入のプロセスを進めるのではなく、自社都合、自社利益に合わせた「営業スタイル」になりがちになるのではないかと、真剣に悩みました。

 

幸い、初歩的なホームページの運営にも慣れてきていたし、一定の効果も出ていたので、全面的にホームページ本位の広報・広告・情報発信に切り替えました。

 

丁度2年前からです。おかげさまで、ホームページを訪れたお客さまからの電話・メール・FAXでの問い合わせは月に150件程度いただけるまでになりました。来店されるお客さまは月に20人程度、賃貸の繁忙期(2月~3月の転勤・入学シーズンを表す業界用語です)には40人を超すこともあります。

 

インターネット・ホームページに特化した不動産仲介業を「ネット不動産」、「オンライン不動産」と言います。これも業界用語というニュアンスが少し残っていますが、ネットスーパー、ネット通販などと一般的には使われだしたので、「ネット不動産」という表現を積極的に使うように心がけています。

 

厚かましいというか、図々しいというか、ネット不動産業の3年程度の体験を「ネット不動産フロンティアノート」というテーマで書き始めました。

 

ホームページに載せるのと併行して、月刊誌「不動産戦略」に連載しています。

 

「ネット不動産」はまだ黎明期・揺籃期ということもあってか、同業者だけでなく、一般のお客さまからも期待と支援の声をいただいております。

 

手探りで進む道ではありますが、不動産仲介業の進む道は、インターネット・ホームページの全面活用・完全活用以外にはないと確信しています。

 

先駆者・先頭集団の背中の見える位置をキープしながら、自分なりの工夫やアイデアを試し、楽しみながら、ネット不動産のフロンティアの役目が果たせれば、それで、満足という思いです。

 

今朝も、カッコウの鳴き声を聞きました。

いい日になりそうです。

 

 

 国民の大きな期待を背に受けてスタートした民主党政権は、「雲海」の中での低空飛行を続けているようです。
 
 国民の期待が大きかっただけ、その反動も大きくなり、内閣支持率はさらに低下するのではないでしょうか。
 
 世界経済も厳しさを増しており、確たる見とおしも、打開策も見えません。
 
 弱い環の一つである、日本経済の見とおしも、かなり長期にわたり厳しいと見るべきでしょう。
 
 GDPの2倍、1,000兆円を超える(隠れ債務を含めれば?兆円)公的債務、つまり借金の存在。デフレギャップ(生産設備の能力と需要の差)は30兆円程度です。
 
 22年度の当初予算は税収(37兆円)を大きく上回る国債発行(44兆円)で帳尻を合わせています。補正予算も2回程度は組むでしょうから、国債発行額の50兆円台乗せもありうるでしょう。
 
 今さら、誰の責任だ、ムダ使いをしてきた○○○が悪いなどといっても、何の解決策にもなりません。ましてや、世の中が悪いとか、時代が悪いなどと言ってもはじまりません。
 
 今の置かれている状況、現実をしっかりと見すえ、胆をくくって、対処・対応するほかに途はないのです。
 
 先が見えにくい時代、手探りの時代、変化の激しい時代に求められるものは何でしょうか。
 
 それは試行錯誤を大胆に実行することではないでしょうか。「思考停止」でないことだけは確かです。
 
 政権運営も企業経営も基本は同じです。戦略プランを想定し、打開策を用意し、胆をくくって実行する以外に途はないのです。
 
 不動産仲介業界も、大きな変動期を迎えています。チラシ広告の効果はゼロに限りなく近づいています。新築住宅の着工件数は年間80万戸を下回りました。仲介業者の売上高はサービス業の中で最悪、年間21%強の下落です。
 
 しかし、明るい、日の差す分野もあります。住宅を探すお客さまは、インターネット利用が80%を超えました。中古住宅(マンションを含む)の取引は増加しており、年間50万戸を超えたと推定されています。
 
 ホームページ中心のネット不動産に切り替えて2年になります。おかげさまでホームページを訪ねていただけるお客さまは月に6,000人を超えるまでになりました。
 
 問い合わせのメール、電話、来店は月に100件を超えています。
 
 しかし、まだまだ未熟であり、試行錯誤を繰り返しながら、勉強を続けるつもりです。
 
 先が見えない時代だからこそ、変化を楽しみ、失敗を恐れずに、チャレンジできることに感謝する。そんな心の余裕を持ちたいものです。
 
 「ネット不動産フロンティアノート」は連載25回になります。おかげさまで好評です。「不動産戦略」e―REVIEWの2月号から同じ内容が転載されて、国内の同志、同業者からご意見をいただいております。
 
 ぜひ、一度ご覧下さい。(http://www.takakan.co.jp/frontier.html
アーカイブ
ブログ内検索
プロフィール
HN:
高橋雄三
性別:
男性
職業:
不動産鑑定士
自己紹介:

アクセス解析
忍者ブログ [PR]